Apr 05, 2021
エリスのファイル

鷲尾翠は、探偵とエリスが帰った後、
パソコンでCGの情報管理室にアクセスして、
エリス・デ・フリースについての情報を検索してみた。
その結果、エリスはかってCGと軍が共同で、
運営していた施設に勤務していたことがわかった。
探偵とはその頃知り合ったようだ。
エリスの携わっていた業務内容は機密扱いになっていたが、
これは軍やCGの関係者にはよくあることで、
特にCGのメンバーにはそういう項目があるのが普通だ。
今はそこまでたちいる必要はなさそう。
というか、これ以上の個人の機密情報を得るためには、
アクセス権限のある担当者から許可を得る必要があるのだった。
ともかく、エリスが怪しい人物でないことはわかった。
趣味は、オートバイ、旅行、シュノーケリング、
好物はラーメンと日本酒と焼き鳥、などと記載されている。
鷲尾翠は、ネットで
「人形日記」を検索してみることにした(^^;)。

ペスパを乗り回したり、

ハーレークラシックに乗ったりしている。
かなりの二輪好きの人のようだ。

式根島に旅行にいって、

シュノーケリングをしたりしている。

ラーメンと、

日本酒と焼き鳥が好きというのもうなずける。
なんだか普通のやや親父趣味の人のようだった。

問題は、この画像。
大戦中、連合軍側のスパイとして、
ナチスの高官の秘書をしていたという。
それにしてはどうも年齢があわないなあ。
と、最初思ったものの、
あ、これは、原作映画「ブラックブック」を、
モチーフにしたスチール写真のロケ風景なのね。
と鷲尾翠は納得したのだった。

翌日、鷲尾翠はエリスに、本物の珈琲飲もうと喫茶店に誘われた。
鷲尾翠は自分がCGに所属していることをうちあけ、
昨晩、組織のデータベースで経歴を確認させてもらったと伝えた。
それは探偵事務所の助手として、新しい同居人に対してなすべき、
当然のことね。とエリスは微笑んでいった。
CGだったらオートバイはお手の物でしょう。
今度ツーリングに行かない?
ドルフィンに置いたままになってるハーレー、
たまに乗ってやらないと。
とエリスは言った。
この人、やっぱり二輪マニアなんだ、と鷲尾翠は思った。
鷲尾翠はさりげなく、
エリスの履歴の一部が機密扱いになっていた理由を聞いてみた。

それはきっと、私があの施設でメンタルに関する仕事をしていたからね。
CGのメンバーのカウンセリングなどもやっていたことがあるの。
公にできない話をたくさん聞いて知ってるから。
と、エリスはこともなげに言ったのだった。
解説)
今回はなんだかエリスの個人アルバムのようになりました(^^;)。
再掲画像が主なので、撮影の手間はかかりませんが、
シチュエーションの設定やセリフの言い回しに想定外の時間が。
ところで、タカラから発売されていた12インチの女性フィギア、
クールガールシリーズのフィギアのことを略してCGと呼んでいますが、
同時にそのシリーズの世界観の中では、
「”CG”とは、”CARDINAL GARRISON”という地球規模の陰謀や、
凶悪犯罪に立ち向かう謎の秘密兵器機関の略語である。」
(ムック本「Action GIRLS」より)、ということになっていて、
その組織に属するメンバーがフィギア化されている設定になっています。
ここでも、その世界観の枠組みをおおまかに取り入れています。
この秘密組織の個々のメンバーに関する解説は「Action GIRLS」や、
以前はタカラのサイトのクールガールのコーナーにも、
あったと思いますが、今はコーナー自体がなくなってしまったようです。
ただ、より詳しいデータベースがあって(^^;)、それは、
「COOLGIRL コナミ公式パーフェクトガイド」
(コナミ株式会社 2004年4月17日発行)という、
プレステ2用の「クールガール」というアクションゲームの攻略本に、
掲載されていたのでした。
そこには、CG-01のアイスからCG-10のヴァンプまで、
10名のメンバーの本名、生年月日、年齢、国籍、身長と体重、
プロポーションのサイズ、血液型が記載され、
生い立ちからCG入隊までの経緯や、特技や性格に至るまで、
ことこまかく記載されているのでした。
たとえばそのゲームの主人公のひとり、CG-01のアイスの項には、
「美人だが口が悪く、粗野でわがまま。ナイスバディゆえに、
男たちが群がるが、弱い連中は鼻にもかけない。危険なことが大好きで、
そのくせ情にはもろいところがある。」などとあります。
もっともこういう設定は、ゲーム販売時のコナミの担当者によるもので、
フィギアの販売会社であるタカラの設定とは微妙に異なるようですが。
今回は、思いつきとなりゆきで、CGの組織のデータベースが
登場したので、そこにエリスに関する情報もいれて遊んでみました。
Mar 05, 2021
白い歯をのぞかせて微笑む人形

あらためまして、こんにちわ。
やっぱコートきてると、
あったかいわ。

探偵さん、こんにちわ。
ども。

こん。
プリヴェット。

すぐにうちとけたようだ。

バービー人形をもらった(^_^)。

私のこと、
去年バービーのロールモデルに選ばれた人に
ちょっと似てるって、
オーナーが言ってたけど。

私も、バービーみたいに、
なれるといいな。

あら。

あなた、スタイルいいわね。
と言われている。
解説)
このまえ、16年記念日の記念撮影をしていたとき、
バービーのフレンドドール、ケンの笑顔がみょうに新鮮だった。
口元にちょっと白い歯をのぞかせて笑みを浮かべている。
そういう表情の造型は、バービーでは珍しくないが、
同じファッションドールでも、なぜか国産の
リカちゃんやジェニー系では、あまりみかけたという記憶が無い。
たいてい口はしっかり閉じたままで微妙に微笑んでいたりする。
よく使うクールガールやリアル系のアクションフィギアヘッドでは、
臨戦態勢で緊張しているという設定がおおいせいか、
口はしっかり閉じてきりりとした表情が一般的なのだった。
またリアル系ヘッドでもムービースターや有名人がモデルだと
微笑んでいるものもあるが、その場合も多くは口は閉じている。
本当は、フィギアの画像に「笑った」と書きそえるだけで、
笑ったことにしてしまえる世界(^^;)で、自由に遊んでいるのだが、
ケンの、周囲から浮いた笑顔の印象がどこか頭に残っていて、
翌日の秋葉原詣ででは、自然と微笑んでいるヘッドに目が向いた。
今回登場したヘッドは、中国のSUPER DUCK社の製品で、
箱に説明はなく、モデルが誰なのか、そもそも女優や有名人を、
モデルにして作られたのどうかもわからない。
ただ、あとでネットで偶然とある人の実写画像を目にして、
この人がモデルじゃないかな、と思えた人がいたので、
その妄想かもしれない発見のことも示唆しておくことにした。
今回のセーラー服姿という設定は、
その空想上の推定モデルの人にちなんでいるのだった。
※※
おまけ画像

しまってあった箱からとりだして気がついたが、
3人いるバービーたちは、みんな白い歯をみせて笑っていた。
右のバービーは一番古くて、16年前、
はじめてジェニーと一緒に買ったバービーです。