Apr 25, 2024

春たけなわの日々 そのさん

a1

天候が回復したようで、
草木は光を浴びている。
モモコとナオミは部屋に帰ってきた。

みんな気分転換したのね。


a2

ミルフィーユも
気分転換してみたら?
どんな感じがいい?
うーん
健康的なのがいいなあ。


a3

ミルフィーユは
サラたちの部屋を訪ねることにした。
なんとなく無茶振りだなあ。


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その頃、ハーレーたちは、
道路の傍にバイクを停めて
パトルールの車両を待ちながら、
立ち話をしていた。

境界警備隊っていつ頃できたんですか?
地元で迷いの森って呼ばれていた
森林地帯で、失踪者が相次ぐので、
立ち入り禁止区域になって、
それから軍が調査に入ってからね。
調査隊が部隊毎消えたこともあって、
軍とCGが協力して監視のための
部隊が置かれたのよ。
3年前くらいかしら。
フェンスまで作られて随分物々しいんですね。
色々不可解なことがあるらしくてね。


a5

そこに境界警備隊のバギーが走ってきて、
急停車した。


a6

みんなに紹介したい新人がいて、
あなたたちが来るのを待ってたのよ。
とハーレーが言った。


a7

レイブンとコフィ、
ベレー帽かぶっているのが
リーダーのイメルダよ。
佳奈です、どうぞよろしく。
と佳奈は言った。


a8

あなた、CGのこと知ってる?
とレイブンが言った。

いえ、地球の平和を維持するための
国際的な秘密組織というくらいしか。
そうか、秘密だから無理ないわね。
どんな組織なんですか。
それが秘密なのよ。
新人を混乱させてはダメよ。
とハーレーが言っている。


a9

マヤ、こんなところで珍しいわね。

このところずっと出歩かなかったから、
久しぶりに郊外まで散歩に出て、
ついでに詰所に立ち寄ったら、
みんな出払ってたので帰る途中だったの。
そしたらハーレーたちに出会って。

なるほど。
そういえば、野菜運んでるの見たって聞いたけど。
ああ。あれはね。
暇だからたまに農家の手伝いしてるのよ。

そうなの。
お互い暇だからねー。
とイメルダは言った。


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その頃、サラたちの部屋では。

こんな感じだけどどうかしら。
ありがと。嬉しいわ。
すごく健康的で気分転換になります。
とミルフィーユが喜んでいる。



解説)
今回もあまり脈絡なく
時が過ぎていくのでした。
Posted at 20:21 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Mar 25, 2024

春の誘い そのに

a1

ストーブが撤去されて、
ざっと掃除も済ませたサラたちの部屋では、
みんなでコーヒーを飲んでいた。
すっきりしたわねー。
と言っている。


a2

そこに局長とサルバドールが
訪ねてきた。
お久しぶりー。
と歓迎されている。


a3

ほぼ一年ぶりだね。
意外な取り合わせ。
二人はお知り合いだったんですか。
この町に来る途中で。
などと言っている。


a4

この草冠、
あなたへのお土産よ。
と局長が言った。


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サラは喜んでいる。
この草冠って。
春の花の女神フローラの草冠っていうのは、
幸運を呼ぶって言われているの。

聞いたことないけど、
よかったですねー。
とジェイソンが言っている。


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ところでみなさん、
トマソンっていう人知りませんか。
路上アーティストなんですけど。
とサルバドールが言った。


a7

彼の名前ならみんな知ってますよ。
この新聞にも彼の作品を紹介した
連載記事が載っているくらいです。
とメアリー=ケイトが言った。


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サルバドールは、さっそく
デイリープラネットの記事を読んでいる。

ふむふむ。やはり才能を開花させておるようだ。
彼の作品はどこで見られるんでしょう。


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とつぜん路上や広場に設置されるみたいだけど、
通行の邪魔になるのですぐ撤去されちゃうみたいです。
この町だとゴミに出されるか、
ドルフィンの倉庫に保管されるのかな。
なんと。


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それはともかく、
肉まんのお店に行きましょうよ。
と局長が言っている。


解説)
しばらく二人の動きが
注目されるようです。
Posted at 20:24 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Feb 25, 2024

春を待つ日々 そのなな

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サラが佳奈と連れ立って
広場にやってきた。


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まだ寒いけど、
「春一番」のBGMがあると気分が弾むわね。
かなは、大安売りの
バナナの山を見つけたようだ。


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じゃあ一箱分お買い上げですね。
あとでビストロにお届けします。
とヘルミーネが言っている。


a4

かなは、早速試食させてもらっている。

あら、アルさん。お久しぶり。
やあサラ。
バナナ買ったんですか。
うん。ビストロで使いたいんだけど、
どんなふうに調理しようか
考えてるんだ。


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バナナブレッドのプディングがいいわよ。
それ美味しいの?
かなが、アルに挨拶した。
え、君は。
この前、探偵事務所で。
あああの時の学生さん。


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アンナと舞は運動着に着替えていた。
やっぱり健康が第一ね。

アンナさん。
とすずが言っている。


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私たちもトランクスに履き替えたの。
アンナさんと一緒だね。
と言っている。


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ルビーはリタと話している。
倉庫にあった古い水差し借りていくって、
ヴィヴィアンが言ってたわよ。
あの金属製の重いやつですね。
なんに使うんでしよう。


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デジャでは、
ヴィヴィアンがバルに呪文を伝授していた。
水の精霊なら、
自分で変身できる力があるはずよ。


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バルが立ち上がって
教えてもらった呪文を唱えると。
薄い煙が立ち上って。


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バルはどんどん小さくなっていった。
やっぱりね。予想通り。
お前いつ、そんな
呪文を覚えたんだ?
とハリーに言われている。


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バケツの中ですっかり水の姿に戻ったバルを、
ヴィヴィアンは水差しに注ぎ入れた。
これがあなたの借りのおうち。
これからは好きな時に呪文を唱えて
人間になればいい。

間違って飲まないでくださいね。
とバルが言っている。



解説)
あれこれと
いつも通りの思いつきで
時が流れています。
Posted at 20:25 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Jan 25, 2024

図書館のリニューアル

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ジェニーたちの部屋では、
ジェニーフレンドを呼ぼう、という、
キサラの提案で声がかけられ、
旧友たちが来訪し始めていた。


a2

オリーブ。
再会できて嬉しいわ。
久しぶりだねー。
18年ぶりくらいかなあ。



a3

僕は図書館まで出かけてくるよ。
と文学青年が言っている。

デジャに寄って、ヴィヴィアンに
借りてた魔法の本も返してくるから、
帰りはちょっと遅くなる。


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ああ、図書館。1年八ヶ月ぶりに、
改良工事が終わって、
リニューアルオープンしたのね。
今度私も行かなきゃ。
と読書好きのナオミが言った。

部屋のスペース空けるために、
気遣ってくれるなんて感謝するわ。
さすが文学青年ね。
とキサラが言った。


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今日は冷え込んで快晴だ。
図書館までは徒歩で10分くらい。
とはいえ踏切を二つ越えていく。


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図書館の外観は変わらなかったが、
館内にエレベーターが敷設されたり、
新刊書コーナーが拡張されたりしていた。
電子書籍が借りられる
電子図書館サービスも始まったという。


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図書館からの帰り道。
玉川上水にかかる小さな橋を渡る。


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近所の小さなお稲荷さんの前を
通りがかったところ、
短い参道で箒を手にした駒井魔子に出会った。

おや。お散歩ですか。
と聞かれている。


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早いものですね。
一昨年の2月の15日。
あの日、ここで私が掃除中に、
あなたが貴理子さんとお見えになられて。

ああ、あれがあなたとの初対面でしたか。
あの時も僕は図書館に行く途中だったんです。
改装工事が始まる前のこと。
もうそんなに経つんですね。



解説)
今日はリニューアルした図書館に、
行ってみたので、撮影も便乗して。
途中でデジカメの電池が切れたので、
図書館の建物の写った画像だけ、過去のものを
加工して使いまわしています。
Posted at 20:34 in n/a | WriteBacks (0) | Edit
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