Feb 19, 2024

春を待つ日々

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文学青年とモモコが話していると、
ジェニーたちがペンギンから戻ってきた。
お土産のショートケーキで、
おやつタイムが始まっている。


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ペンギンのショートケーキって
珍しいね。
特別に今だけらしいのよ。


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ケーキならいくらでも食べられるわ。
そーでしょうね。
あれ、たまきは?
自販機でおーいお茶を買うとか言って、
高台の休憩所に行ったよ。


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自販機に、おーいお茶はなかった。
たまきは相変わらず
見るからに忙しそうな格好してるのね。
そう見えるでしょう。
このカラス、懐いちゃったみたい。
などと言っている。


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サラたちの部屋でも
大安売りの苺がブームだった。


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サラ先輩はなんでも
器用なんですね。
二切れ食べてもいいわよ。


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広場に出かけていた
探偵事務所の面々は、
帰宅して、帰りがけに買った
ペンギンの苺ケーキを
食べかけていた。

久しぶりに踊ったわ。
味噌ラーメンが美味しかった。
などと話している。


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ダルコとクロコは、
何事かと眺めている。


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そうそう、シェリーが
久しぶりに遊びに来るって。
夏目ツナっていう人を
一緒に連れてくるって言ってたわ。
え、その人もしかして。
と探偵が言った。


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その頃、ツナとシェリー博士は、
探偵事務所下のペンギン前まで
やってきていた。

あちらが、管理局にお勤めの、
バグさんとミラさんよ。
こちら夏目ツナさん。
とシェリー博士が言っている。


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これは、これは。
お噂はウェルズから聞いています。
仮想の未来世界では大活躍のようですね。
うちの時間管理部の職員の件では、
色々お世話になりました。
とミラが言った。


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あ、大活躍って、
普通に生活してるだけなんですよ。
ただ過去の世界とは環境格差があまりに大きすぎて。
こっちには瞬間移動装置で遊びに来てるんです。
ところで、管理局としては、
こういう移動自体はokなんですか?

その世界の生物が進化した段階で、
自然に発生することですからね。
その世界の歴史に大きな改変の危険がなければ、
管理局は基本的に介入しない方針です。

よかった。ちょっと気になってたんです。
いつかウェルズさんみたいな
時間パトロールの人に捕まるんじゃないかって。

別にタイムマシンは登録制じゃないのよ。
とミラが言った。



解説)
あちこちで苺が人気のようです。
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