May 08, 2025
ディアナの変身

二人とも恐竜を見にいっちゃった。
私たちも行ってみる?
とみすずが言った。
それもいいけど、
ディアナの望みを叶えてあげなくちゃ。
あの呪具が必要ね。
とフミコが言った。
ディアナは下の部屋にいるんでしょ。
私がとってくるわ。
とサラが言った。

さて、ディアナさん。
お待たせしちゃったわね。
サラ、その呪具をこちらへ。
うまくいきますように。

呪具を手にしたフミコは
ディアナを見つめて
心に浮かぶ呪文を唱えている。

薄い煙が立ち上ると、
何とディアナが
人間の姿になっていた。
ありがとうございます。
ディアナさん。あなたは精霊。
これからは好きな時に
鹿の姿に戻ることができるわよ。
とフミコが言っている。

嬉しいな、まるで夢見たい。
とみすずが言った。
もちろん夢なのよ。
と言われている。

その頃、ツナとレイチェルは湖の岸辺で、
パラサウロロフスの群れを眺めていた。
思っていたよりずっと大きいわ。
あの頭の鶏冠のようなものの、
内部が複雑な空洞になっていて、
大きな声を反響させているという説があるらしい。
本の受け売りだけど。

気性の穏やかなパラサウロロフスは、
近づいても平然としている。
パラサウロロフスの子供が寄って来た。
ツナはなぜか気に入られたようだ。

大丈夫なの?
喜んでるみたいよ。

遠出しないようにね。
と言われている。
解説)
続きます。
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