Jan 22, 2026
馬の話 そのさん

シモーヌさん、その魔法はここではまずいわ。
とルビーが言っている。

あ、ごめんなさい。
いつもは慎重に場所を選ぶんだけど、
なぜかついその気になっちゃって。
今、観光客はいないみたいだし、
ルビーに注意されても、
ヴィヴィアンはいつも平気で魔法を使うから、
住民はもう慣れっこ。
そんなに気にすることないわよ。
とサラが言った。

じゃあエド、
とりあえずあなたを
常春の国に送ってあげましょう。

シモーヌが呪文を唱えると、
薄い煙がたちのぼり、
エドは元のフィギアの姿に戻ったように見えた。

このフィギアは。
精霊の元の体だから大事にしてね。
壊したりすると、精霊が戻れなくなるから。
なるほど、
精霊が抜け出しても元の器は残る。
兵士たちのフィギアと同じなんですね。

私はパリのアンティークのお店に戻る。
貝殻を金庫に保管して、お店の仕事を終えたら、
またみすずの家に行って、
ディアナたちに鹿せんべいを渡してから、
常春の国に行ってみるつもり。
それでサラ、
もしよかったら。
先に常春の国に行って
エドの話を聞いてあげてほしい、
っていうんでしょう。
よくわかったわね。
なぜかそんな普通の展開になる気がしたの。
いいわよ。
マークさんもいらっしゃる?
はい。お供します。
馬の姿でも、同じサイズのフィギアの
精霊仲間だと思うと、他人事とは思えない。
とマークは言った。

シモーヌが立ち去った後、
関係者はマンゴー亭で話し合っている。
ジャンさん。そのエドっていう馬のフィギアの
元の持ち主のことはわかる?
いえ、オークションで入手したので。
でも主催者に聞けば何かわかるかな。
今度会ったら聞いてみますよ。
とジャンが言った。
お願いね。
それからサラはルビーに、
船の旅やマーレのいた島の話などを
かいつまんで伝えた。
ハリーさんにも話しておきたかったけど。
わかったわ。
アイスやヴィヴィアンは元気なのね。
ハリーに会ったら伝えとく。

サラはバー・デジャの門番をしている
ヨシフにも話しかけている。
あなたたちとクックドゥーとは、
魔術劇場で寝泊まりしてるんでしょう。
はい、そういえば最近見かけませんが。
家事をしてくれているデュアンが
気にしてました。
あの人、海の世界で航海してるの。
しばらく戻ってこないかも。
そーなんですね。
みんなにも伝えておきます。

サラとマークは、
お土産の肉まんを買い込むと広場を去っていった。
サラたち、常春の国に行ったんですか。
いいなあ。
佳奈は長期休暇取ったばかりでしょ。
と言われている。
解説)
続きます。
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