Jan 28, 2026
マークの村へ

シモーヌは、
バルコニーに続く部屋に
案内している。
あら素敵なお部屋ね。
隣はディアナの部屋よ。
元々ディアナのために作ったお城だから、
私の部屋はなかったんだけど、
昨年来たときフクロウたちが私のために、
用意してくれたの。

世界を作ってくれた創造主の到来だから、
よほど嬉しかったのね。
私は仕事もあるし、
精霊たちには自分たちの力で生きてほしいし、
ここで暮らすつもりはないんだけど。
仕事ってアンティークの売買の仕事ね。
それと骨董品に宿ってる精霊を見つけて、
自由にしてあげるっていう。

マークさんは、これからどうするの。
そろそろ村に帰ろうかなと思います。
去年ハロウィーン前に家を出て以来、
ずっと帰ってないんですよ。
マークさんは一人で
アフリカの密林を開墾したのよ。
そこが今では小さな集落になって、
マークの村って呼ばれてる。
とサラが言った。
そうだ。私たちも一緒に行かない?
その村には魔族の人が一人住んでるの。
シモーヌさんに紹介したいわ。

3人はマークの村に行くことにした。
平原から帰ってきたディアナたちと話している。
ディアナはエドがこの国に慣れるまで、
しばらくこの国にいると言った。
ウマが合ったのね。
とサラが言った。

サラはアイスに教えてもらった呪文を唱え、
3人は鏡の扉を抜けて、あっという間に
アフリカのフラハの家にやってきた。
おお、珍しいな。
それにマーク、久しぶりの帰郷じゃないか。

こちらはシモーヌさん。魔族の方です。
そちらはフラハさんよ。やはり魔族の人よ。
フラハさん、
お名前はハリーさんから伺っています。
ケントさんというお兄様がいらっしゃるという方ですね。
どうぞよろしく。
ふむ。ハリーはそんな話もしたのか。
まあ今や絶滅危惧種と言われる魔族の仲間と
知り合えるのは嬉しいな。
それでシモーヌさんは普段は何をされているのかな。
フランスにお店を持っていて、
骨董品の売買で生計を立てています。
もっとも、店は店員に任せて、
世界中を気ままに旅しながら
骨董品の買い付けをしてるんです。
なるほど、骨董の鑑定には魔力が活かせるか。
普通に人間社会に溶け込むと、
魔力を生かす機会は滅多にないからな。
魔族でも魔法を使うのをやめて、
私の兄みたいに新聞記者になるものもいる。
まずます絶滅に近づくというわけだよ。

マークの案内で、
3人は村を散歩することにした。
サラはフラハに挨拶している。
フラハの家は村外れで、
村までちょっとあるんですよ。
さすがに買い付けにアフリカの奥地まで
来たことはなかったから興味深いわ。
村には民芸品なんかもあるの?
先住民にとっては、
開拓者が作った新興の村なんで、
たまに住みつく者もいますが、
伝統的な民芸品というものは特にないんです。

3人はジャングルに分け入っていく。
フラハさんはどうして村外れに?
彼は人間の世界に馴染めなくて、
アフリカに来たと言ってました。
彼はこの土地を先住の部族の長から譲り受けたんです。
僕がここを開墾して住むことができたのも
彼のおかげなんですよ。

やがて
まばらに民家が見えてきた。
村に到着しましたよ。
解説)
続きます。
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