Dec 28, 2021

年忘れの会の続き

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よーし、本腰入れて飲もう。


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九官鳥は、
お前は誰だ。といっている。
私は鷲尾翠よ。


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このお酒おいし。
大丈夫かな。。


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かくて時は流れて。


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この富田酒というのはね。
と、ほろ酔い機嫌のアルが
蘊蓄を傾けはじめた。

江戸時代の安政の頃から
大坂の富田(とんだ)で造られている銘酒なんだ。
その頃、あやめ、っていう銘柄が、
人気でね。
「けさたんとのめやあやめのとんたさけ」
という句を、芭蕉の弟子の其角が
富田を訪れたときに詠んだといわれている。


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ふーん、とんだ俳句だね。
それって洒落?
いやいや、その俳句、
回文になってるのが凄いなと。


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回文か。
うーん頭の中で
逆さに読んでると酔いがまわりそう。


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塩辛でも食べないと。


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九官鳥は、
私は鷲尾翠よ。
といっている。

覚えた(^_^)。


解説)
とびとびですが、
忘年会の続きです。
Posted at 20:44 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Nov 28, 2021

メメの体 そのに

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研究所から派遣されたロボットが
骸骨に出会っている。

ピー、生体反応なし。
そんなはずないよ。
みてもらったほうがいいよ。


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サラ、なに考えてるの?


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メメの見た目ちょっと
怖いのよね-。
そうだ。
ドルフィンに行って、
生地を貰ってくるわ。


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倉庫に動物の毛皮みたいな生地
ありませんか。
残念ね。
いま、在庫ほとんどないのよ。


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この柄しかなかった。
ちょっと派手じゃない?
まいいか。


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ということで二人の裁縫が
あっというまに終わり、
メメは毛皮を着せて貰った。


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メメよかったね。
なかなか立派。


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エレガントで威厳があるね。
などと作った人たちにいわれている。


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お前は誰だ。
メーメー。

おおメメだったか。
お前、そんな生き物だったか。
メーメー。


解説)
ますます
謎の生き物らしく
なってきました。
Posted at 21:36 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Oct 28, 2021

更けゆく秋の夜

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ドルフィンでは、倉庫から
運び出されたハロウィンのグッズの
点検作業が行われている。

とても6年前の中古品にはみえないね。

展覧会で展示されていた絵画は、
希望する住民たちに貸し出され、
残った絵画が立てかけられている。


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この「黒いドレスの女」は、
マンスフィールドさんから借りたんだね。
もとはアルのビストロに飾ってあった。


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アルさんも交換しないで
マンスフィールドさんから
借りればよかったのに。


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あの少女の絵、
よっぽど欲しかったのよ。
見てるとお腹がすくって、
訳わかんないこといってたし。


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ドルフィンの二階では、
ジャンヌの肖像といわれてる絵と、


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マリー・ローランサンの肖像と
いわれている絵が飾られていた。

このひと素敵。

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この絵の心臓のうえに手を置くポーズは、
ラファエロの「ラ・フォルナリーナ」に
直接由来する。って書いてあるよ。

それどんな絵なの。
ネットで見つかるよ。
と文学青年が言った。


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「ラ・フォルナリーナ」(1518ー1519)

ラファエロ・サンティによる肖像画。

偶然似たポーズを描いた、
っていうことじゃないんだ。


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喫茶ペンギンでは、
ジルがマスターのマリーネと話している。

洋酒がいろいろ入ったので、
ここでカクテルの紹介を
しようと相談してるようだ。

この店、照明がいまいちなんだけど。
居間から機材をもってこよう。


解説)
それぞれの秋の夜更け。
展覧会の余韻が
まだ続いているようです。
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Sep 28, 2021

美術館の前で

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美術館にハーレーが到着した。


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ペスパが先に来ていたようだ。


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遅くなっちゃって。
とエリスが言っている。


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私たちも今着いたところよ。
と鷲尾翠が言っている。

探偵事務所の3人が、
珍しくお揃いで、
展覧会を見に来たのだった。


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探偵は旧友のアルに再会した。

お、久しぶりだね。
あとで店で飲もう。


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夏木さんたちは入り口の前に、
大きな写真パネルを設置している。


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これで完成。

これは1900年頃の
パリのヴァンドーム広場。
オペラ座から撮影した写真よ。


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モディリアーニがパリに移住したのは、
1906年だから、その数年前。
当時の雰囲気が伝わるかなと思って。

1900年って、明治33年ですね。
馬車が走ってる。

1900年はパリで5回目の万博が
開催された年で、漱石も
ロンドン留学途上に立ち寄っているの。

ふーん。
この写真の通行人の中に
漱石もいたかもしれないんだ。


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モディリアーニの絵画の代表作って、
大部分が1916年から1919年の間に、
集中して制作されている、って、
ウィキに書いてあったよ。

大正5年から大正9年か。
そう考えるとなんだか不思議な感じがするね。
一仕事終わったから、
とりあえずビール飲もう。


解説)
パネルの写真は、
10数年前の雑誌の
グラビアの切り抜きです。
Posted at 22:17 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Aug 28, 2021

酒場でのあれこれ

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エトナさんなら、
さっき外に。


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外にでようとして、
ジャンはジョー大尉に声をかけられた。
昨晩はどうも。
今日は何人もお仲間が。

以前あった人ばかりね。
ひとりだけ知らない子がいる。
とエルマがいった。
あれがモモコさんです。
とジャンがいった。


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ナオミがエルザにさっそく
挨拶している。
ふたりはジャンの倉庫で
ごくわずかな時間、面識があったのだった。
モモコはすこし緊張している。


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たまきは酒場に戻ってきた
エトナにであった。
いつのまにコスプレを。
とたまきはいった。


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わが軍の軍服も着てもらえないかな。
兵士勧誘のポスターに使うから。
と言われている。

エトナは、ちょうどいい機会だと思い、
あの壁の絵、ずっと気になってたんですけど。
といってみた。


b6

ああ、この絵は、1937年の「大ドイツ展」に出展された、
アドルフ・ツィーグラーの「四大元素」という作品だよ。
総統から「国家という建築のモデル」を描くように、
という、じきじきの依頼を受けて描かれた作品で、
この世界の構成要素、火、水、地、風が配置されている。
中央の大地を象徴する母親とその娘である水が
農業に根ざした国家の礎であることを、
左右の姉妹である火と風は、
近代化された産業と交通通信手段をそれぞれ象徴している。
それらの発展と調和こそが。。。
四元素って、ドラクエの技やモンスターの属性みたいね。
とたまきはいった。


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わたしはこっちのシャガールの絵のほうが好きだな。
「退廃芸術」って、呼ぶ人もいるみたいだけど。
と米国の女性兵士がいった。
オーナーの趣味はよくわからないの。
とクリスが兵士に言っている。
カウンターの正面にはロートレックの
ポスターのパネルが飾られようとしている。


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これ、グロスフスMG42マシンガンだね。
ドラムマガジンもついてる。
くわしいね。とエルザがいっている。


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モモコはジョーをみつけて隣にすわった。

やあ、このまえはどうも。
このまえ見た家、この酒場だったのね。
とモモコはいった。

それで、怪物のこと聞きたいんですが。


解説)
ツィーグラーの絵画「四大元素」や
「大ドイツ展」、「退廃美術展」については、
前田良三「ナチス絵画の謎」(みすず書房)
に詳しいです。
Posted at 21:39 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Jul 28, 2021

ある村のはなし 後編

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ある日の深夜から早朝にかけて、
みんながぐっすり寝ていた時間に、


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村の街道を機動部隊の長い車列が
通過していきました。


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いよいよ外国への侵攻が始まり、
電撃作戦が開始されたのです。


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街道の分岐点にあたるこの村は
補給基地の役割を果たすことになります。


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このころには前線に向かう車両や、
転戦する部隊の車両で村は騒然としていました。


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やがて連合軍の上陸作戦が成功して、
戦局が険しくなり、
こんな田舎の村にも爆撃が行われ、
通信施設のあった民家が
あっさり破壊されてしまいました。


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幸い村の建物が被害を被ったのは、
このときだけだけでしたが。


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村の街道には撤退する兵士の隊列がみえます。


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首都防衛に向かう車両も
ときおり通過して行きましたが、
首都陥落はもう時間の問題だったのでした。

これで「ある村のはなし」
はおしまいです。
ご視聴ありがとうございました。
と夏木さんはいった。

なんだか随分ちがうのね。
Giジョーが活躍するコンバットの世界と。
とたまきはいった。


解説)
大昔につくった1/35スケールの
ジオラマの背景をよせ集めて、
あらためてフィギアや車両を配置して、
撮影してみたのは初めての試みで、
景色に奥行きがでるのが、
面白かったです。
Posted at 21:42 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Jun 28, 2021

モモコを呼ぶ声

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人畜無害とはいえ、
あちこちで大騒ぎ。


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掃いて崖下に落としちゃおう。
下にはサラたちがいるから駄目。


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こういうの絶対いや。


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私は平気だよ。


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モモコはとつぜん
頭の中で誰かの呼ぶ声が
聞こえたような気がした。
その声には聞き覚えがあった。


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あっちの方角には
滝があって、高台からいけるよ。


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そこまっすぐいけば、
滝の横にでるよ。


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モモコが橋のたもとに
たどりつくと、
対岸の仕切り戸の傍に
大きな黒い影のようなものが見えた。


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それは以前
迷いの森で出会って
別れたエリコだった。


解説)
今回は、ややあわただしい展開
だけになりました。
Posted at 22:09 in n/a | WriteBacks (2) | Edit

May 28, 2021

カクテルをつくる

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このカクテルおいしい。


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ライムジュースとジンを
シェイクするだけ。
割合は好のみで。


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なにのんでるの。
ギムレット。
まだ7時前だよ。
ギムレットには。。。


解説)
今回は、カクテルというより、
シェーカーの工作をしました。

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素材はリーメントのコップや消臭剤の容器とアルミテープ。
シェーカーの形状に似たものをさがして、
切断したり接着したりテープを巻いたりして、
最後は銀色のアクリル絵の具を塗りました。
金属っぽい光沢がでず、
できばえにはかなり不満足ですが、
工作自体は面白かったのでよしとすることに。
カクテルグラスもリーメントのワイングラスを
切断したもので、注がれているカクテルは例のものです。
Posted at 20:32 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Apr 28, 2021

ジェットのカンフー

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肉まんたべすぎたので、
これからカンフーをします。
とジェットは言っている。


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そのかまえは。


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カマキリのような指使い。


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なめらかな身のこなし。


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一転して踊りのようで。


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次の動きがよめない。


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とんだ!


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てい。


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すばやく隙の無い姿勢に
もどっている。


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おつかれさま。
おなかすいたでしょ。


解説)
この前スポーツシーンを集めたとき、
武術系がなかったのに気づき、
やるならやはりジェットで、と思い、
今回撮影してみました(^_^)。

最後の画像で、白くとんでしまい、
よくみえませんが、
渡しているのは肉まんです。
Posted at 22:03 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Mar 28, 2021

カフェ・ペンギンの再開

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マリーネは工房ドルフィンを訪ねて、
カフェ・ペンギンの再開の話をして、
看板のことも訊いてみた。


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スタッフの女性が、奥の倉庫から、
煤けた古めかしい看板を見つけてきた。
それそれ。
捨てなくてよかったね。
などと言っている。


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二人はさっそくインテリアの相談をしている。
山小屋風の壁は生かしてそのまま使おう。
あの部屋は天井が低くて暗いので、
西側の壁を思い切って取り払って、
オープンで明るい雰囲気にしてみよう。


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ドルフィンのマスターは
スタッフと一緒に作業をはじめた。
このフェンスはちょっと派手みたい。
などと言っている。

そうこうするうちに、
あっというまに内装が完成した。


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マリーネは看板やマスコットや
備品類を整え終えて、
カウンターの中で
さっそく珈琲をいれている。


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やや天井が低いのが難点だが、
店内はこじんまりとして、
わりとシックな雰囲気に仕上がったようだ。


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あ、いらっしゃいませ。
お店いま開けたところです(^_^)。


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さっそく、
たまきたちがお祝いにやってきた。


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やったね。
と喜び合っている。


解説)
カフェ・ペンギンの情景セットが最後に登場したのは、
2010年の7月3日で、その年の12月には、
店の床に使われていた格子模様のベニヤ板が、
家屋の屋根に転用されている(^^;)ので、
セットが撤去されたのが確認できます。

それ以降、段ボールとスチロール、敷居滑りなどを
使ってつくったバーカウンターや、
スタンド式の手作り椅子はしまい込んでしまい、
10年ぶりに取り出して配置したのでした。
喫茶店をつくるといっても、
箱形のスペースに机と椅子を並べるだけなので、
あまり手間はかかりません。
今回は屋外との境界のスチロール製の壁の工作に、
やや時間がかかった程度でした。
これは喫茶店なのだ、と思い込んで配置していると、
だんだんそう見えてくるので、
最後にこれは喫茶店です、と、
書き込んでしまうと、できあがりです(^_^)。
Posted at 14:20 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Feb 28, 2021

今日この頃

「人形日記」をはじめて今日で16年目。
今後のいきおいのために、
二部屋の撮影用スペースに、すべて情景をセットしてみる。
というようなことを、
サラサラサラと書いていた。


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こちらは三畳間の西向きの窓辺の撮影スペース。
たいてい、この手前の卓上で作業したり、
左側に置かれたパソコンのモニターをみたりしている。
左上の二階部分を和室に変えて全てのスペースが埋まった。


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こちらは隣室の南向きの窓辺の撮影スペース。
どちらも今朝撮影したばかりなので光は柔らかく、
フィギアの配置は「今日この頃」の様子を伝えている。


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二つの部屋のつながり。
間のドアは動きやすいように取り外してある(^^;)
それぞれの場所で、フィギアたちが、
何をしてるのか、個別にみてみよう。


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まずは屋外から。
佇んでいるのは、探偵と助手の鷲尾翠。
コートに着せ替えたので参加。


t3

こちらは立ち話する人たち。
その眼鏡どこで、などと話しています。


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工房ドルフィでは、
マスターが古いカレンダーを眺めています。
スタッフの人は、工作がしたくて、
チェスを途中でやめてしまったようです。


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チェスゲームは相手が変わって続いています。
まだ二手目ですが(^^;)。


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空いた鏡台の前では
女性が髪をとかしています。


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続いて西向きスペース。
この人は相変わらず何かサラサラ書いています。


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隣室でも、まだだし巻き卵を手づかみで食べてますが、
ひとりが窓の外をまぶしそうに見ています。


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ストーブのある部屋には、
新しい人が来ている様子。
なに煮てるの、と訊いているようです。


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二階の洋間では、
シャツかわいたみたい、と言われて、
男の人が「スパシーバ」と応えているシーン。


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新しくつくった和室の簡易セット。
ジェニーとたまきと、喫茶店ペンギンのマスター、マリーネが、
なにやら話合っています。

ということで、いささか長くなりましたが、
「今日この頃」の紹介でした。
これで舞台装置は整ったものの、
これからなにがどんなふうに展開するのか、
制作者にもわかっていません。
これからも、何でもありの思いつきで(^^;)
Posted at 12:28 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Jan 28, 2021

窓からの風景と思わぬアクシデント

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スチロールの板に窓をつけてみた最初の画像。
まだカーテン類は取り付けられていない。
西向きなので夕暮れの景色が見える。


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崖際に建つ家屋の二階からの眺めなので、
崖下を覗き込むような風景が見られる。


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窓を開け放ってみたところ。


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やはり窓を開け放つと気持ちがいいなあ、
などと思っていたら。。。

この画像の撮影の直後に、開けた窓の木枠の部分の重みで、
なんとスチロールの壁全体が、窓外に落下してしまった。
二階の高さから落葉の積もる崖際の通路へと。
散逸したスチロール板や小物類を拾い集めるのに
かなりの時間がかかったのだった。
窓枠なども損壊していたが、木部を接着しなおし、
再度、こりずに室内情景をつくることにした。
Posted at 14:59 in n/a | WriteBacks (0) | Edit
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