Apr 15, 2026
公園のお花見 そのさん

公園の桜の近くで、
ジルとギルダは
くつろいでいる。

ジルさんたち、
折りたたみのパイプ椅子まで
用意してくるなんて、
流石に準備がいいわね。

このワイン美味しい。
などと言っている。

あの二人お似合いのカップルね。
人と人形との恋。
現代のピグマリオン伝説と言われてるわ。
誰が言ってるの?
主に私だけだけど。

みなさん。
ご一緒に食事しませんか?
いいワインがあります。
とジルが言った。

みんなシートの周りに
輪になって食事が始まった。

ギルダさんは、
最初エルマっていうお名前だったわよね。
とリタが尋ねた。

そうなの。
ジルがそう名付けてくれたんだけど、
その名前にはモデルがあってね。
同名の女性がいらっしゃるのよ。
私がこちらの世界に住むようになって、
混乱するから自分で改名したの。

僕らにとっては必要なことだったんだ。
エルマと別れてから、
僕はエルマそっくりの人形を作った。
その人形に精霊が宿って今に至っているんだ。
ギルダという名前は、
彼女が独立した人格であることの
証でもあるんだよ。
ジルさんはロマンチストなのね。
昔の恋人そっくりの人形を作るなんて。
その時は囚われていたんだよ。
僕はそんな思いを断ち切るためにも、
エルマの人形を手放して、
フィギアマニアの友人のジャンに預けたんだ。
そうしたら奇跡のようなことが。
とジルが言った。

エルマさんは
広場にたまにいらっしゃるわね。
金髪だけど顔立ちはギルダさんそっくり。
今でも、会えば
挨拶をする友達だよ。
それも時のなせる技なのかしら。
普通そんなものだよ。
とマスターが言った。
解説)
続きます、
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