Apr 08, 2026

ホテルナジャで

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サラたちはリンリンに
部屋に案内された。

お荷物は?

何もないのよ。


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素敵な眺望ね。

裏手は広場になっていて、
そこも広々としていて、
いい感じよ。
あ、まずはハリー夫妻に
到着のご挨拶に行きましょう。


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サラたちがハリー夫妻の
常宿にしている部屋に行くと、
二人が出迎えてくれた。

アフリカでも
ここは高地なので
結構しのぎやすいのよ。
私たち気にいっちゃって
ずっと泊まってるの。
とカーミラが言った。

あら、お客さんがいらっしゃるんですね。

ああ、デジャの鏡の扉から
ここに来る時、店で声をかけたんだ。
黒木さんっていうんだ。

コスプレコンテストで優勝した方ね。
とサラが言った。


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ハリーは黒木を紹介している。

黒木さんは、魔術に興味を持たれていてね。
ご自身でも自分が魔族ではないかと
考えられていたらしい。
そこで、デジャから魔術の書を持ってきたんだ。
彼が魔族かどうかは、
この本の呪文を唱えてみればわかるだろう。

全くお世話になりまして恐縮です。
と黒木が言った。

魔法を使うには
人間のいない場所が最適ですからね。
ところで、管理局って、
やはり魔法と関わっているんですか?
とカーミラが尋ねた。

あなた方が魔法と呼んでいる力とは、
深く関わっていますよ。
それはこの宇宙の生命全般にいえること。
呼び名は惑星によって様々ですが。
でも今は休暇中なので、
そうした話はちょっと。
と局長が言った。

おお、そうでしたね。
これは失礼しました。
近くのジャングルには、温泉があるし、
マークの村に行けば居酒屋もある。
村外れには美しい滝の見える場所もあります。
どうぞ、ごゆるりとお過ごしください。
よろしければ夕食でもご一緒に。
とハリーが言った。


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3人はハリー夫妻の部屋を辞して、
ホテルのロビーにやってきた。

さてどうしましょう。


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窓の外には広場が広がっている。

とりあえず広場に行ってみましょうか。

いいわね。


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3人はホテルを出た。

裏の広場には、
こっちを通っていくのよ。


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わあ、広々としてる。

サラは、向こうから歩いてきた
シーザーと何か話している。

3人は温泉に向かった。


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露天温泉だけあって、
野趣があるわね。
とミラが言っている。

ここには魔法生物が多いのね。
さっき何話してたの?
と局長が尋ねた。

あれはシーザーって言って、
ホテルの従業員なんです。
この温泉をしばらく、
貸切にしてくれるように、
頼んでいたの。


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3人は温泉に浸かっている。

ああ、いいお湯加減。

局長、背中から羽根が。

のんびりと羽根を伸ばしているのよ。

それって洒落なんですね。

そうかな。



解説)
続きます。
Posted at 19:55 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Mar 08, 2026

森林公園へ

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ルビーはドルフィンの倉庫から
ジープを借り出してきた。


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かっこいいなあ。

私も乗ってみたい。
などと言っている。


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二人で森林公園でピピっていう
宇宙人を探すんですか。

そのつもりよ。
人手は多いほどいいけどね。
噂になると問題なの。

子供たちならどうでしょう。
大人に宇宙人を見つけたと言っても、
本気にされなそうだし、
秘密も守ってくれそうですよ。

それもそうね。
手伝ってもらいましょうか。


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君たち、
森林公園で、
宇宙人探すの手伝ってくれない?

わーい。
やりますやります。


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舞、森林公園まで、
子供達を遊ばせに行ってくるから、
マンスフィールドさんに
よろしく言っておいてね。

わかりました。
私も行きたいなあ。

また今度ね。


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少女探偵団の
初仕事だね。

宇宙人っ何人?

鹿せんべい食べるの?

などと言っている。


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ジープは広場を発進した。


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郊外への道を
ジープはひた走っている。
子供たちはわきゃわきゃと騒いでいる。


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このジープ、
ドルフィンで共有で使ってるけど、
元はジョー軍曹の愛車でしょ。

彼らがいたら手伝ってもらうんだけどね。
生憎、ジョーもエルザもいないし、
アイスもいない。


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そうこう言っている間に、
時は迅速に流れ、
ジープは森林公園に到着した。


解説)
続きます。
Posted at 19:33 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Feb 08, 2026

マルテ そのよん

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マルテさーん。
随分探したのよ。


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マルテでいいですよ。
森の中に出現して
あちこちを観察していたんです。


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ここは山紫水明の世界ですね。
気に入りました。

ここには私が送り込んだ
主にフィギアの精霊たちが
暮らしているの。
住み着いた夢食いもいる。
あなたが来たことは
みんなに知らせておくから
出会ったら挨拶してね。

あまり交流はしたくないんですが。


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シモーヌは、
ちょっと考えているようだったが、
やがて口を開いた。

マルテは寒さは大丈夫?

前の世界では氷に閉じ込められていた
こともありましたから、
全然平気ですよ。

だったら。
いい住処があるわ。


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3人はセコイアの根元で眠っていた
オオトカゲに出会った。

こちらはマルテ。
新しい住人だから
仲良くしてね。

最近は馬とかタコとか
賑やかになってきましたね。
どうぞよろしく。
とトカゲは言った。


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この辺りは雪が積もっていますね。

常春の国と言ってもそれは平野や森や湖のある中央部分。
雪を被った周辺の山々は世界の境界になっているの。

ここ登るんですか。


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3人は雪山に登って行った。

ここに洞窟があるの。
トンネルになっていて、
忘れられた夢の世界に抜けることができるけど、
今は向こう側の入り口は雪で塞がれている。
普段はフクロウたちが、たまに吹雪の際の避難所に
使っているみたいだけど、
あなたの住処にどうかなと思って。


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なるほど。
住み心地が良さそうですね。

トンネルを抜けて、
忘られた夢の世界に行きたければ、
それも構わない。
ただし、向こうの世界には
すでに夢食いたちが暮らしていて、
恐竜も生息しているのよ。


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ここ改造してもいいですか。

どうぞご自由に。


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マルテが呪文のようなものを唱えると、
周辺がホワイトアウト状態になった。

これってピピの夢の中と同じ。
とサラが言った。

ピピの夢もそうやって変えていたのね。

変えたのは洞窟の中だけです。
私には、この状態が落ち着くんですよ。
天国にいるみたいで。



解説)
続きます。
Posted at 19:33 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Jan 08, 2026

海の世界で そのに

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シノは水平線を見ていた。


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なにか発見したようだ。

あれは陸地よ。
みんな来て見て。


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水平線にくっきりと
陸地が見えた。


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見たところあの陸地は島のようね。
船はあそこに向かってるみたいよ。

目的地っていうことかしら。


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ちょっと様子を見てくるわ。

ヴィヴィアンは翼をひろげ、
島に向かって飛び立って行った。


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やがてエクレア号は
島の浅瀬に停止した。
碇が降ろされ、不思議な力で
するすると帆が巻き上げられていく。


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一行が上陸すると、
浜辺にはヴィヴィアンが待っていた。

どんな様子だった?

ざっと上空から見ただけだけど、
そんなに大きな島じゃない。
森に覆われているみたいね。


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この辺り透明度が高いね。

私、この景色見たことがある気がする。
とサラが言った。

え。
それはないんじゃない?

夢で見たのよ。
貝殻の潮騒の音に誘われた夢の世界で。


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きれいな潮溜まりがあるよ。
フナムシもいるみたい。
とシノが言っている。

サラはこの景色にも
見覚えがあった。

あの夢と同じ世界だわ。
だとすれば、この岩場の先には、
森があって遺跡に続く道があるはず。



解説)
続きます。
Posted at 20:14 in n/a | WriteBacks (0) | Edit
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