Feb 26, 2026
子供の領分

広場では大道芸人たちの演奏が再開され、
人々は平常に戻って聞き入っている。

「春一番」は名曲ね。
この季節にぴったり。
などと話している。

エトナがドルフィンの2階から、
小さな女の子を連れて降りてきた。
あらかわいい子ね。

その子は、ルイちゃんっていうのよ。
私の遠い親戚の娘さんなんだけど、
両親が不在がちで、よく預かってるの。
と言っても、ほとんどドルフィンの2階で
預かってもらってるんだけど。
とマンスフィールドさんが言った。

子供達が話している。
あなたはドラコにお煎餅あげたり、
話したりしてたわね。
すごいなあ。
あ、私は鈴木すず。
僕は池谷圭。
私はピリカよ。

そこにルイがやってきた。

ルイとピリカは見つめあっている。
あなたは、ルイね。
その声は、
もしかしてピリカ?

やったーと言い合って、
ハイタッチしている。

ルイちゃん、
ピリカと知り合いだったの?
マンスフィールドさんの倉庫で出会ったの。
ピリカは子鹿のフィギアだったのよ。
この前行ったらなくなっていて、
マンスフィールドさんに聞いたら、
シモーヌっていう人にあげたって言ってた。
いなくなって寂しかったの。
それってどういうこと?
私はまだ子供だから、
人形と話ができるの。
とルイが言った。
私はできないよ。
とすずが言った。
僕も。
と圭が言った。
子供にもいろいろあるのよ。
とピリカが言った。
私は子鹿のフィギアに宿っていた精霊。
マンスフィールドさんの倉庫に
置かれていたとき、
ルイが話しかけてくれて、お友達になったの。
それから去年の7月の初め。
倉庫に見学に来たディアナが、
フィギアの中に宿っていた私を見つけて、
マンスフィールドさんから譲り受けたの。
ディアナも鹿のフィギアの精霊だから、
私のことがわかったのね。
それから、ディアナに夢の世界に連れて行ってもらって、
そこに来ていたフミコっていう魔族の人が、
魔法で人間の姿に変身できるようにしてくれたのよ。
おとぎ話みたいだね。

仲良くなった子供達は
鹿せんべいを食べている。
子供なのでなんでも食べるのだった。
解説)
続きます。
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