May 09, 2026

魔法の練習 そのに

a1

喜六の魔法の練習は
続いていた。

今のは怪しい光が出たでしょう。
もう少し肩の力を抜いてみて。
とシモーヌが言っている。

わかりました。
今度は、このバナナで。

喜六は肩の力を抜いて呪文を唱えた。
するとバナナは発光せず、
薄い煙が立ち上り。


a2

なんとバナナは
巨大なバナナに変化した。


a3

これってしっかり
中身が詰まってるわ。


a4

飲みかけのオレンジジュース持って来たけど、
これ絞った方が新鮮ね。


a5

それ食べすぎじゃない?


a6

シモーヌさんも
すごい呪力をお持ちだと、
ハリーさんが感心してましたよ。
この巨大化の魔法は使わないんですか。
とトマソンが言った。


a7

必要ないから、普段は使わないわ。
でも呪文は覚えてる。
久しぶりにやってみましょうか。


a8

シモーヌは静かに呪文を唱えた。


a9

薄い煙が立ち上り、
なんと巨大なチップスターの
筒が現れた。

おお、こういうオブジェ作るの、
すごく大変なんですよ。
とトマソンが言っている。

でも空っぽの筒は
ゴミが粗大ゴミになっちゃうだけから、
元に戻すわ。
そう言ってシモーヌは再び呪文を唱えた。


a10

その時、ざわざわと
草むらの揺れる音がして、
茂みから公園管理人のソローがやってきた。

あ、どうも。
覗き見するつもりはなかったんですが、
青い車が公園の裏口から入ったって聞いて、
様子を見に来たんです。
すごいものを見せてもらいました。


a11

今のは魔法ですか。
物を大きくしたり元に戻したり。
魔術劇場のハリーさんや
娘さんのヴィヴィアンさんが
魔法使いだっていうのは有名ですが、
シモーヌさんも。

そうなの、私たちは魔族って呼ばれている。
今見たことを誰かに話したら、
カエルにしちゃうわよ。
というのは冗談だけど、
内緒にしといてね。

わ、わかりました。
このジュースおいしいですね。

果汁100%よ。
とサラが言った。



解説)
続きます。
Posted at 23:21 in n/a | WriteBacks (0) | Edit
WriteBacks
TrackBack ping me at
http://www.haizara.net/~shimirin/blog/kirita/blosxom.cgi/20260509232054.trackback
Post a comment

writeback message: Ready to post a comment.