Feb 10, 2026

雪の日

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ジェニーたちの部屋で
たまきたちが話している。

雪が降ってる。

夜中に降り積もったみたいね。


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年に一度か二度の雪景色ね。


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探偵事務所でも。

雪が降るなんて珍しいね。


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冬らしくていいんじゃない。


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喫茶ペンギンでも。

昨日は冷え込むと思っていたら、
やっぱり雪になったのね。


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雪景色は暖かい部屋から
見るのが一番。

雪見酒したいなあ。


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サラたちの部屋でも。

雪だね。

薄着で出かけたサラはどうしているかなあ。

きっとあったかい世界で
快適に過ごしているわよ。


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サラは
トロンの小屋でくしゃみをしていた。

誰か私の噂をしたのかしら。


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さてシモーヌ、これからどうしましょう。

マルテも住処が決まって、
新しい世界に馴染めそうだし、
一件落着ね。
ホテル・ナジャに行って、
ハリー夫妻に報告するか、
常春の国に行って、
城のフクロウたちにマルテを紹介するか、
物語の分岐点のようで迷うわね。

どっちでもあまり変わらないと思う。
とサラが言っている。


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この鏡の扉は、
去年の6月にアイスとヴィヴィアンとセリーヌが来た時、
アイスがいつでもみすずさんの家に行けるように、
設置してくれたんです。
とトロンが言っている。

そこはどんなところ?

この忘れられた夢の世界の中央にある森林地域よ。
恐竜たちが棲息している。

行ってみたいな。
とマルテが言った。

それは構わないけど、
マルテは一人きりの暮らしが好きなんじゃないの?

恐竜を見てみたいんです。
遥か昔、地球で恐竜が栄えたのは、
私たちの文明が最盛期の頃でした。

もう何億年も前のことよ。

マルテが突然現れたらみすずたちが驚くから、
私たちも一緒に行きましょう。

思いつきみたいだけど、
これで話の行き先が決まったわね。



解説)
先日の日曜日、珍しく雪が降ったので、
常設セットの窓から見える雪景色を撮影しました。
Posted at 20:10 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Jan 10, 2026

遺跡のことなど

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一行はそれぞれ
海景を満喫している。


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海を見ていて思いついたんだけど、
この貝、さっきの水盤に戻そうと思うの。

海の夢が見られる貴重な巻貝なんでしょ。
とアイスが言った。

そうなんだけど、
貝の見せてくれる夢は、
きっと貝の思い出の世界なのよ。
ということは、もともとこの貝は、
この島で生きていたんじゃない?
故郷に帰してあげようと思ったの。

そうかもしれないけど、
そうじゃないかもしれない。
でも思いついたのなら実行すべきね。
とヴィヴィアンが言った。


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サラは水盤まで戻っていって、
巻貝を水盤の中にそっと戻した。


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するとトンピリビが飛んできて、
石段の上に止まった。

良いことをしましたね。
これで巻貝も安らかに眠れると思います。

あら、あなた人の言葉が話せるの?

モノマネ鳥は仮の姿で、
私は精霊なんですよ。
この島でクックドゥーと出会って以来、
ずっと彼に付きそっていますが。

あの木の上で、
ずっと私たちの行動を見てたのね。
それに、前に私の見た夢にも出てきたでしょう。

そうですね。
この島は、確かにあの巻貝の故郷。
私の故郷でもあるんです。

今ここは夢の中じゃないのよね。
でもどうしてこんなことに。

この島のことなら、
クックドゥーに聞くといいですよ。


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クックドゥーか。
そういえば彼は、
島影を見ても特に驚かなかったわね。

ダリオと二人で船で留守番するって言って
上陸も辞退したわね。


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とりあえず一行は
船に戻ることにした。

ヴィヴィアンは空が飛べていいなあ。
とシノが言っている。


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船に戻ると、
夕暮れになっていた。

お帰りなさい。
もう夕食の支度ができてますよ。
とダリオが言っている。


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みんなで夕食のテーブルを囲んでいる。
アイスがリュックに詰めてきた食材で、
調理された料理が並んでいる。

それでさあ。
クックドゥー。
あなたがこの島のことを知ってるって、
トンピリビが言ってたわよ。

あ、そうでしたか。
実はそうなんですよ。

島に上陸しなかったのにも
訳があるんでしょう。

実はそうなんですよ。
私がこの島を見つけたのは遥か昔、
まだ私が生きていてバリバリの
海賊船の船長をやっていた頃のことです。
海の夢が見られる貝を拾える島があるという、
船乗りたちの噂を聞いて立ち寄ったのですが、
確かにその通りで、
私はその夢の虜になりました。

それで溺死してからもその夢の中に、
生者を船員として勧誘しようとしていた。

そうなんですよ。
私にとっては自分の運命を狂わせてしまった、
あまり思い出したくない島だったんです。
でも生前何度も通いましたから、
このエクレア号がその島に向かっていると知っても、
驚きはありませんでした。
この船に魂があれば、そこに行くだろうなと。



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アイスとヴィヴィアンがこの船を発見して、
久しぶりに乗員を乗せた船は喜んで
本能的にこの島に向かったというわけね。
とサラが言った。

そういう比喩が正しいかわかりませんが、
こいつはそういう奴なんですよ。
ちなみにエクレアというのは、
フランス語で稲妻という意味です。
かっこいいでしょう。


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でもエクレア号が、
どうして忘れられた夢の世界の岸辺に
停泊していたのかしら。
その船は嵐で沈没したんでしょう。

夢の中では不滅なんですよ。
貝のみる夢の中では私と一緒にいて、
募集して契約した船員たちと一緒に
宝探しの航海を続けるんです。
というつもりでしたが、
ヴィヴィアンさんに諭されて悔い改めたんです。

そうだったわね。

私はあの遺跡が気になるわ。
島に古代文明があったっていう名残でしょ。
何度も島に来たのなら、クックドゥーさん、
何かご存知ないの?
とシノが言った。

大昔に魔族の都があったっていう
話は聞いたことがあります。
その魔族が島の巻貝に魔法をかけて
故郷を夢見る力を与えたっていうんです。
確かめようのない噂話ですが。
とクックドゥーが言った。

元は魔族の住んでいた島か。
島全体に魔法がかけられている
可能性はあるわね。

それで私たちが招かれたとか。

まさか。
だったら住人がいるの?

とりあえず
何か手掛かりがないか、
明日からゆっくり探索してみましょう。



解説)
続きます。
Posted at 21:02 in n/a | WriteBacks (0) | Edit
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