May 11, 2026

赤い人形

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ソローとリリスとトマソンは
お花見の場所に戻ってきた。

その人形は?


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人工の滝の岩の上に
落ちていたのよ。
上流から流れてきたみたい。
精霊が宿っているみたいなんだけど、
反応がないの。

深く眠っているみたいね。
とシモーヌが言った。


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シモーヌは人形を
そっと草の葉の上に横たえた。

上流っていうと、
迷いの森の方ね。
とサラが言った。


a4

あの人工の川は迷いの森から流れてくる、
夢見の水を利用して作られているって、
ジルさんから聞いたことがあります。
とソローが言った。

迷いの森から流されて来たのなら、
この人形、この世界のものじゃないわね。
迷いの森は異世界の交差点のようなところだって、
局長が言ってたわ。
とサラが言った。


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なんか怖そうな話してるなあ。
と喜六は思っている。


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起こしてみましょうか。

そんなことできるんですか。

ショックを与えるのよ。

そういうとシモーヌは
呪文を唱えた。
すると薄い煙が立ち上り、
あたりが一瞬クリアになった。


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人形はブルブル身震いして
立ち上がった。

ああ、ここはどこでしょう。

ここは森林公園の中よ。
と言ってもわかるかな?
あなたは川に流されてきたらしいの。


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ああ、私を拾って
救ってくださったんですね。
私は燃やされそうになって、
逃げてきたんです。

何か悪いことでもしたの?

エリーゼの力を弱めるために。
エリーゼと私は一心同体なの。
ああ、今頃エリーゼは。
というと人形は、
力が尽きたようで、
また眠り込んでしまった。


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何かのっぴきならない
事情があったみたいね。

これからどうしましょう。

まずもっと詳しく事情を聞くために、
この人形の精霊を、常春の国に送ろうと思うの。
精霊たちの世界に行けば、
きっと元気を取り戻すはず。
人形の本体はサラの家で預かって。

わかった。

あと、リリスとトマソンさんは、
赤い人形のこと、
マンスフィールドさんやハリーに
聞いてみてくれる?
コレクターや研究家の間で
知ってる人がいるかもしれない。

迷いの森の別世界から
流れて来たんでしょう?

そうなんだけどね。
あの人形、私たち人間の姿を見ても
全然驚かなかったし、
話しかけても普通に答えてた。
別世界って言っても、
誰かの見ている夢の世界かもしれない。



解説)
続きます。
Posted at 19:32 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Apr 11, 2026

日々は続く

a1

広場はいつもの
歌声と演奏で賑やかだった。


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森林公園から
ルビーたちが戻ってきた。

佳奈、ジープをドルフィンの倉庫に
戻しといてくれる?

OKです。
運転できるの嬉しいな。
などと言っている。


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ルビーおかえり。
どうでした?

すっかり桜を移植できたわ。
森林公園は
新名所になるかもね。


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舞はさっそく公園に
桜を移した話をしている。


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恵子さん、私たちも
お花見に行ってみませんか?
とアンナが言った。


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そうね。
このところ働き詰めだったし、
みんなでお休みを取るのもいいわね。

やったね。
とレイが言っている。


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局長を見送ってきたサラは
ペンギン前から戻ってきた。

おかえり。

ただいま。


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しばらく家でゆっくりしようかな。
あら、オセロは?

最近、よく外に出かけるみたいなんだ。
高台の休憩所じゃないかな。
この前もトカゲたちと
日向ぼっこしてるのを見かけたよ。


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オセロはまだ
高台の休憩所にいた。


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子供たちは、宇宙人のピピが
カメやトカゲと話していたのをみて、
自分たちも会話ができると信じて、
話しかけていた。

ルイちゃん、お人形と
お話しできるんでしょ。
カメはなんていってるの?

よくわかんない。



解説)
続きます。
Posted at 20:34 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Mar 11, 2026

森林公園で そのに

a1

ピピの捜索は続いていたが、
さっぱり見つからない。
みんなは、円盤が見つかった場所に戻ってきていた。

今日もまだ寒いけど、
天気はまずまずね。
と言いながら空を見上げていたルビーが、
あら。あそこで何か光ったわ。
と言った。


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樹木の梢にピピが引っかかっていたのだった。


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ソローがさっそく樹木に登って行った。

これ、おもちゃみたいだなあ。
と言っている。


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ソローはピピを確保した。

受け止めるから
投げてよこして。
とルビーが言っている。


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ピピはぐったりしている。

大丈夫かなあ。

すずが近づくと、
いい匂い。
とピピが呟いた。


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お腹空いてるのかも。

すずがポケットから
チョコを取り出すと、
ピピはシャキッとして
もらえるのを待っていた。


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ごちそうさまでした。
あ、ルビーさん。
またお会いできましたね。

いったい何があったの?

広場の上空で春節の踊りを見ていたら、
龍が空に登ってきて、
円盤が口にくわえられちゃったんです。
しばらく上空を漂っていましたが、
それから龍はこの公園の上空まで
飛んできて、急に落下したんです。
そのはずみで円盤も口から外れて落ちていき、
この樹木に引っかかりました。
僕はなんとか脱出したんですが、
円盤は地上に落ちていきました。
あれ、円盤はどこでしょう。

心配いらないわ。
回収してドルフィンに保管してある。
あなたが乗ってなかったので探してたのよ。


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ルイが
見つからないよーと言っている。

ルイちゃん。
もういいのよ。


a9

森林公園の表の入り口まで
戻った一行は、
ソローに遊具のある場所に
案内してもらった。


a10

代わりばんこよ。
とすずが言っている。



解説)
続きます。
Posted at 20:06 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Feb 11, 2026

湖畔の散歩

a1

サラたちはみすずの家にやってきた。
マルテはさっそく湖を眺めている。

あら、珍しい姿のお客様ね。
とフミコが言っている。


a2

応接間にみんなが集まった。

私の名はマルテ。
夢の中で暮らせる世界を探していたところ、
シモーヌに常春の国に送ってもらえました。

マルテさんは夢食いなの?

よく聞かれませすが、
元はあなたたちが火星と呼ぶ星の住人です。
遥か昔に精神的な進化を遂げた代償に、
現実世界では長時間存在できなくなり、
あなたたちが夢食いと呼ぶような存在と
類似した生き方をしていますが、
異世界由来の夢食いではありません。

元は惑星で生まれた生物で、
人間や魔族やタコと同じなのね。

違いますが同じです。


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恐竜が見たいというマルテを
みすずが湖畔に案内することになった。


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ヤミーやヤッピーと出会った。

湖畔巡りですか。
今日はプラキオサウルスが来てますよ。
といわれている。


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二人が岸辺に沿って歩いて行くと、
プラキオサウルスに出会った。


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二人が近づいていくと、
プラキオサウルスは
水辺を離れていった。

このへんの草食恐竜は、
最近私たちに慣れてきて、
棲み分けしてくれてるみたいなの。
とみすずが言っている。


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さらに岸辺を回っていくと、
漁をしているスピノサウルスを見かけた。


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二人の姿に気がついた
スピノサウルスたちは
立ち去って行った。

礼儀正しい連中ですね。

あなたが怖いのかも。


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マルテは湖に入っていく。

まるでタコみたいね。
といわれている。



解説)
続きます。
Posted at 19:43 in n/a | WriteBacks (0) | Edit
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