Jun 07, 2026
紫陽花など

サラたちは、常春の国に戻るため、
マンゴー亭から出てきた。

広場ではルルが花の手入れをしていた。
これは?
今は紫陽花の季節でしょう。
見頃だから広場に飾ろうと思って。

素敵ね。
私、エドの好物の鹿せんべいを
ローラからもらってくる。
サラの部屋で落ち合いましょう。
とシモーヌが言った。

サラは紫陽花の小鉢を、
ルルからわけてもらった。
それどうするの?
お部屋に飾るのよ。

サラとエリーゼは部屋に戻ろうと
階段に向かって歩いている。
あ、あそこに。
と人形のケイトが言った。
本当だ。久しぶりね。
と、エリーゼも言っている。

二人ともどうしたの?
何も見えないわよ。
とサラが言っている。
白っぽいお化けのようなものは、
エリーゼとケイトだけに見えるようだ。

サラたちは部屋に戻ってきた。
お帰りなさい。
あら、きれいな紫陽花ね。
とメアリーに言われている。

どうしたのこれ。
ドルフィンの倉庫の裏で
ルルが手入れしていたらしいんだけど、
満開の季節だからって、
小鉢に入れたのをわけてくれたの。
それはどうしたんですか。
とジェイソンが言った。

なんのこと?
サラの横に座っている白っぽいものですよ。
お化けみたいだけど。
メメもメーメーと言っている。

サラはなんのことかわからず、
戸惑っている。
あなたたちにも見えるのね。
その子は、何かの幽霊。
私たち死者や精霊にだけ見えるみたい。
広場で出会ったんだけど、
ずっとついてきたのよ。
とエリーゼが言った。
解説)
続きます。
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