Jun 28, 2026
クモスケのことなど

サラとケントが押し問答をしているときに、
フランスの店から帰ってきたシモーヌが
やってきた。
ここにいるって、メアリーから
聞いてきたの、
と言っている。

著者のマルテに会いたいっていうのよ。
それが出版の条件なんですって。
それは理解できるけど。
そんなに固辞されるとは、
何か秘密があるんですか、
それがね。
あなたも魔族の方だから、
異世界のことは多少ご存知でしょうけど、
彼は今、異世界にいて、
本物の火星人なのよ。

火星人があの草稿を書いたんですか。
それは大スクープですね。
しかしもちろん、
我がデイリープラネット紙では、
記事にしませんからご安心を。
しかし、ますます
ご当人にお会いしてみたくなりました。
わかりました。
マルテさんのところに
お連れします。
いいの?
とサラが言った。
冒険だけど、なんとかなるわよ。
とシモーヌが言った。

その頃、常春の国の湖を
小さな葉っぱに乗ったクモスケが
漂っていた。

やっと岸辺に着いたぞ。
風まかせなので時間がかかったなあ。
と言っている。

草地を進んでいると、
散歩に来ていたシノとシエルに出会った。
あらら、クモスケじゃないの。
あなた、また一人で侵略に来たの?
そうじゃないんです。
晴れて自由の身になれたので、
クモコ様に願い出て、
お暇をもらってきたんです。
スパイでもないのね。
こっちの世界に住みたいの?
実はそうなんです。

クモスケはシェルの中に入れてもらった。
でもそれはどうなのかしら。
私はこの常春の国の住人じゃないし、
フクロウたちがなんというか。
一応、お城に行って
みんなの承諾を得た方がいいと思うわ。
その前にアーキスに見つかったら、
侵略者として食べられちゃうわよ。

最終的にはシモーヌの判断次第ね。
王様代理のオウルは
蜘蛛が好物だと言ってたし。
怖いこと言わないで
くださいよ。

シノたちがお城の入り口につくと、
ちょうどサラたちが、
現実世界から鏡の扉を抜けて来て、
マルテのいる雪山の洞窟に
向かうところに遭遇した。
あ、グッドタイミング。
とシノが言っている。
解説)
続きます。
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