Aug 31, 2026

花火の饗宴 そのに

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色とりどりの花火の幻影が、
賑やかに島の夜空を彩っていた。


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ハリー夫妻はマーレと一緒に、
島の山頂から眺めることにした。


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あら、あそこに随分人影が。
みんな魔術劇場から来たのかしら。

特に声をかけていないはずだよ。

あれは、故郷の島に里帰りしてきた
魔族の死者たちの魂よ。
とマーレが言った。


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久しぶりだわねえ。
などと話している。


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海辺でも、沢山の貝の精霊たちの魂が、
花火を眺めていた。

黒木に大きくしてもらった
アンモナイトも花火を眺めている。


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やがて時はすぎ、
いつまでも続くと思われた花火も
次第に薄れてった。

キャプテン。
船の明かりがあちこちで
ともりはじめましたよ。


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たしか、クリスタルパール探しの航海に
出航すると決めた時にも、
同じことが起きましたね。

エクレア号の船魂たちが
喜んでいるだよ。


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楽しかったなあ。
甲板で囲む焚き火の炎も綺麗ね。

突然、燃えはじめたけど、
これも魔族の魔法なの?

私たちはこの船のクルーの亡霊です。
と炎が言った。

なんだ仲間だったか。

人魂だったのね。

あまり近づかないでください。
焼き餃子になりますよ。

冗談も言うのね。


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食堂では、クックドゥーたちが
遅い夕食をとっていた。

突然の寿司パーティも花火大会も
滞りなく終わったみたいね。

ローラさん。
この船で調理係を頼めませんか。
クリスタルパールを沢山差し上げますよ。

それはちょっとね。
宇宙ステーションに
お寿司を握りに行った時にも、
頼まれたんだけど、
私は縛られるのが苦手なの。

それは残念だなあ。

でも何かの催しをする時に
また声をかけてくれれば
手伝いにくるわよ。



解説)
続きます。
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