Nov 19, 2007

不思議の国のアリスとアイス その十二



第十二章 アリスの証言


a32

次の証人として呼ばれたのはアイスでした。
アイスは大きな声で返事をしましたが、
とっさのことで、自分の体が大きくなっていることを忘れていました。

「あわてて起立したひょうしに、
スカートのはじで陪審員席をひっくりかえしてしまいました。
陪審員たちは全員、下にいる群衆の顔の上に降って落ち、
落ちたところで手足をばたばたさせていました。」



a33

女王から「このチビの首をちょんぎれ」と言われたアイスは、
「あなたなんて、平気よ」
「あなたたちみんな、ただのカードじゃないの!」
と言い返しました。

そのとたんに、トランプのカードたちはのこらず空に舞いあがり、
アリスの上に、降りかかってきました。
アリスは思わず小さく叫びました。
それは、なかばおびえた悲鳴でもあり、
またなかば怒りの叫びでもありました。
アリスはけんめいにカードをはらいのけ、たたきおとそうとしました----。」


エピローグ

a34

アイスは野原でひとときのまどろみからさざめました。。
読み終えたばかりの本と、そっくり同じ夢をみていたようです。
まわりにはウサギや栗鼠がいて不思議そうにみています。。



a35
Posted at 05:43 in n/a | WriteBacks (2) | Edit
Edit this entry...

wikieditish message: Ready to edit this entry.

If you want to upload the jpeg file:


Rename file_name:

Add comment(Comment is NOT appear on this page):
















A quick preview will be rendered here when you click "Preview" button.