Jul 20, 2021

ジル

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キサラとシオンが
午後からビストロでバイトだといって、
帰って行ったあと、
三人は倉庫で、
彼女たちが持ち出したフィギア類の
片付けをすませたところ。

ねえねえ、
まさかさっきのシオンの設定、
あっちの世界で、実現しちゃわないよね。
今日はお水飲んでないから大丈夫だよ。
だけど珈琲飲んだでしょ。
うん。
庭で珈琲淹れるのにつかってたお水は?
湧かしたポットはシオンさんが
水入れて持ってきてくれたんだけど、
あ、ペットボトルの水減ってるね。


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どうせだから、この水ものもうよ(^_^)。
そのとき、外で車が停車する音が聞こえた。
誰かやってくる気配だ。

車だとリリスじゃないね。
エルマかジョー軍曹か。
どちらにしても
村がドイツ軍に攻撃されたって設定なら、
緊迫した状況がうまれそう。


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しかしドアをノックする音がして、
倉庫に入ってきたのは。


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なんと夏木さんと、やさおとこ風の男性だった。


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こちらはジル。夏木さんとはお知り合いだよね。
とジャンが紹介してくれた。
たまきとナオミです、と二人が言った。
ジルはたまきたちに軽く会釈してから、
写真展の会場が借りられそうなんだ。
これから下見に行く予定なんだけど、
一緒にどうかなと思って。
とジャンに言った。
夏木さんは、付け加えるように、
場所は工房ドルフィンの二階なんだけど、
ジルさんが住人にかけあってくれて、
期限付きで借りられそうなのよ。
と言った。

それだったら、とたまきがいった。
私たちもちょうど町にもどる
つもりだったから
一緒に見にいってもいいかな。
もちろん。
とジャンはいった。
じゃさっそくいこう。


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ジルたちが乗ってきたのは、
レンタルのフォルクスワーゲンだった。
たまきが、あ、なつかしい車。
とみとれていたのをみて、
夏木さんがこっちにのれば、といったので、
ジャンがたまきの代わりに
オープンカーに乗ることになった。


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じゃあしゅっぱーつ。


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かくて一行は一路町へ。


解説)
ジルのフィギアヘッドは、
若い頃のピアーズ・ブロスナンに
ちょっと似てるかなと。
Posted at 21:53 in n/a | WriteBacks (0) | Edit
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