Apr 07, 2022

花散る春の日 そのさん

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今日も気温があがっている。


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カーディガン脱いだら
お腹が空いちゃった。
肉まんでも食べに行かない?
私はお水しか。
あ、そうだったわね。


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エリスが屋台に行くと、文学青年がいた。

春眠暁を覚えず処処啼鳥を聞く。
というのは、鳥の声を聞いてるわけだから、
早起きしてないですか。
と文学青年は言ったが、
エリスは肉まんを食べるのに忙しかった。


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そのころ、郊外のジャンの家の倉庫に
森林公園の管理人が遊びに来ていた。


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この前の地震で起きた崖崩れの補修をしていて、
桜の枝についた葛の葉をみつけたんだ。
この地方では昔から、この葉には魔力があるって、
言い伝えがあるんだよ。狐が変身に使うとか。


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すぐ枯れちゃうと思うけど、
話のネタに進呈するよ。といいのこして、
葛の葉を置いて管理人が帰ったあと、
リリスのフィギアがモモコに
想念を送ってきた。


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試してみたいって、
人形なんだから無理じゃない?
狐の精霊にできて、人形の精霊に
できないってことはないわよ。

ジャンには二人の会話が聞こえないので、
モモコの解説をまっている。


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葉っぱを頭にのせて、
パワーを集中して。


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すると薄煙がたちのぼり、
あたっといいながら、
等身大のリリスがあらわれた。


解説)
葛の葉の登場から、
思いつきは意外な方向に。
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