Jul 16, 2026

ジローを連れて

a1

サラはジローを抱いて、
鏡の扉を使って、
「忘れられた夢の世界」の
みすずの家を訪ねた。

あら、かわいいカエルの置物ね。


a2

この子はジロー。
みすずと同じ夢食いなのよ。

そーだったの。

こんにちわ。
その首から下げているカエルの鈴は。
とジローが言った。

ああ、これはカエル王女から
もらったのよ。

カエル王女!
僕のお姉さんなんです。


a3

早速三人は湖の片隅に住む王女の元に。

ああ、お姉さんなんですね。
僕はカエル大王ヘクトルの次男のジローです。

ふーん。弟が生まれてたのね。
でも会うのは初めてて、
どーも実感湧かないなあ。
とカエル王女が言っている。


a4

二人はよもやま話に明け暮れている。

おねーさんは、
どうして真っ白なんですか。

父と別れて兄からも独立して生きていたら、
いつの間にか、こーなったのよ。
あなたはどうして黄色い服着てるの?

僕も父から独立してリーダーになったんです。
みんなと区別するために服を着ることにしたんです。
その王冠は?

これはハンドメイドよ。


a5

夢食いカエルって、
夢食いモンスターみたいに、
夢を独占したがる傾向が強いんじゃなかったっけ。
とみすずが言った。

カエル大王のヘクトルが有名ね。
夢を独占してカエルの楽園を作りだがっていた。
それで、その子供の三人もそれぞれ独立心が旺盛みたい。

普通の人間なのに、サラの方が詳しいわね。

色々あったからね。
溺れかけていたヘクトルの長男カエル王子を
助けてあげたことがあって友達になったの。
あ、ジローをその長男のところに
連れていく約束をしたんだっけ。

どこに住んでるの?

アフリカの、フミコの故郷よ。

私も一緒に行ってもいい?

もちろん。


a6

サラはフミコに会って、
事情を説明した。

あの場所は私の過去の幻影の世界。
アイスがいなければ行けなかった場所だけど、
この前の戦いで私のパワーも増したみたい。
自分だけの力で行けるかどうか
試してみるのにいい機会だわ。
とフミコが言った。


a7

フミコたちはカエル王女たちのいる場所に
降りてきた。

お兄さんのいるところに、
フミコが連れて行ってくれるって。
とサラが言っている。


a8

フミコは故郷の景色を
思い浮かべながら、呪文を唱えている。

アフリカのストーンサークルの情景が
浮かび上がり、鏡の扉が現れた。


a9

池の跡は、この近くのはずよ。
とサラが言っている。



解説)
続きます。
Posted at 19:35 in n/a | WriteBacks (0) | Edit
WriteBacks
TrackBack ping me at
http://www.haizara.net/~shimirin/blog/kirita/blosxom.cgi/20260716193441.trackback
Post a comment

writeback message: Ready to post a comment.