Jun 22, 2026

対決

a1

シモーヌたちが応接間に踏み入ると、
恋町舞子がモンスターと格闘していた。
フミコは呪縛の呪文を唱えている。


a2

舞子は突き飛ばされたが、
グリーンマンが現れて、
背後からモンスターを羽交締めにしている。

シモーヌ。
一気に魔法で片付けましょう。
グリーンマン、そこを離れて。
とフミコが叫んだ。


a3

シモーヌとフミコは一斉に呪文を唱えた。
薄い煙がたちのぼり、
モンスターの姿が薄らいでいく。


a4

あの赤いモンスターが突然現れて、
迫ってきたの。
危ういところだったわ。
とサラが言った。

狙いはエリーゼよ。
彼女の寝室に行きましょう。


a5

エリーゼの寝室に飛び込むと、
中空にアスラーデが浮かんでいた。
ベッドの上には
眠らされたエリーゼが横たわり、
人面蜘蛛がうずくまっている。

なんだ、もう来たのか。


a6

シモーヌとフミコは攻撃呪文を唱えたが、
アスラーダには効き目がないようだ。

ワハハ。無理なようだな。
とアスラーダが言った。

シモーヌ、呪縛の呪文に切り替えて!
とフミコが叫んだ。


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二人が呪縛の呪文を唱和すると、
右手をあげて紫外線を放とうとしていた
アスラーダの動きが止まった。

う、これは。

アスラーダは身動きできないようだ。


a8

あなたがエリーゼとケイトを眠らせたのね。
とサラが問い詰めている。

そ、そうなんです。
アスラーダ様のご命令なんです。
なんでもしますから、
お助けください。

人面蜘蛛の顔を覗き込んでいたサラは、
何か思いついたようだ。


a9

お前。まさか私にそんなことをするのか。

シモーヌとフミコが
呪文を唱え続けているので、
アスラーダは身動きが取れないようだ。

うう、眠くなってきた。
とアスラーダはつぶやいた。


a10

人面蜘蛛はネット状の繭の中に
眠り込んだアスラーダを閉じ込めてしまった。

こんなことをしていいのでしょうか。

もちろんよ。
あなたお名前はなんていうの?

名前なんてないんですよ。
人面蜘蛛と呼ばれてますが。

じゃあこれからクモコって呼んであげる。

それって。

アスラーダを消し去ることはできなかったけど、
眠らせることはできたわね。
クモコ。一度眠らせたものを起こすことはできるの?
とフミコが言った。

あ、クモコって私のことですね。
それはもちろんできますよ。
でも、普通はケイトの涙ながらの願いのように、
奇跡でも起きないと無理です。

ふーん。念のためにアスラーダは、
どこかに封印すべきね。
とりあえず、エリーゼとケイトを
起こしてちょうだい。
とシモーヌが言った。



解説)
続きます。
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