Oct 15, 2026

常春の国へ

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サラたちは、アイラを連れて
鏡の扉を抜けて常春の国にやってきた。

これはこれはサラさん。
シモーヌ様は応接間にいらっしゃいますよ。


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サラ、今はハロウィーン月間で
着付けに忙しいんじゃないの?

そうなんだけど。
と言ってサラは、アイラを紹介して、
アスラーダの封印を解くという計画を話した。


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幽霊の仲間の気持ちはわかるけど、
目覚めたらまたエリーゼを襲ってくるわよ。

それで冥界の忘却の水を飲ませて、
記憶を無くしてもらおうということになって。

そんな深酒みたいな便利なお水があるのね。


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やりたいことはわかったけど、
相手は不死身に近いアスラーダ。
と言っても、もう死んじゃってるか。
それはともかく、
ここはじっくり計画を立てないと。

どんな計画?

例えば、封印を解いて、
目覚めさせてから、
水を飲んでもらうのは難しいと思う。

そういえばそうね。

眠っているうちに
水を飲ませるには、どうすべきか。
水の中に沈めればいいのよ。

なんという無茶な。
とアイラが言った。

それには大量の水が必要ね。


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シモーヌはミネルバに頼んで、
ヤカンを持ってきてもらった。

そのヤカンどうするの?

魔法をかけて
大量の水を入れられる器にするの。


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じゃあ、冥界の、
忘却の水が流れる河まで
つれて行ってくれる?

私は冥界に戻れるけど、
あなたは死なないと無理よ。
とアイラが言った。

そうでもないのよ。あなたが、
その場所の情景を思い浮かべてくれれば、
鏡の扉を開くことができる。


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アイラは冥界のレテ河の情景を思い浮かべた。


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その情景を見ていたシモーヌが
心に浮かんだ呪文を唱えると、
鏡の扉が出現した。

じゃあ二人で行ってくるから、
サラたちはここで待っていてね。
とシモーヌが言っている。


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シモーヌとアイラは
鏡の扉を抜けて、
冥界にやってきた。

河の中から、
女性が何か叫んでいる。

あの人は?

レテ河の番人よ。
知り合いだから気にしないで大丈夫。
とアイラが言っている。


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番人は姿を消し、
シモーヌはヤカンを河の流れに浸して
しばらくの間放置した。

もうこれくらいで十分ね。

どんどん水を溜め込んでいくみたいだったけど、
そのヤカン重くならないの?

魔法で移動させるのよ。

どこまでも
安易な設定なのね。



解説)
続きます。
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