Nov 05, 2026

マルテを訪ねて

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サラはマルテに本を届ける準備をしている。

大きいバッグ持っていくのね。

大きい方が何かと便利なのよ。


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サラは普通の人なのに、
鏡の扉が使えていいなあ。

呪文を教えてもらってるからね。

火星人って洞窟に住んでいるんでしょ。
どうやって行くの?

いつもは「常春の国」の
お城の扉から行くんだけど、
「忘れられた夢の世界」の
トロンの小屋の扉の方が近いから、
そっちから行くわ。
じゃ行ってくる。


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サラが呪文を唱えて鏡の扉を抜けると
トロンの小屋の中の扉から抜け出てきた。

あ、サラだ。


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マルテに会いにきたんだけど、
洞窟にいるかしら。

きっといますよ。
暇すぎるので僕も一緒にいきます。


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二人は小屋を出て、
滝の側の洞窟に向かっている。

ここはいつも雪景色ね。

夢の中ですから。


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洞窟に着くと、
入り口に福郎の姿が見えた。

こんにちわ。
マルテはいる?

はい。
いらっしゃいますよ。


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洞窟の中は、
いつも通り白一色の世界だった。
福郎がマルテを呼んできた。

おお、サラ珍しいな。

本ができたので、
届けにきたのよ。

それはご苦労様。
そこに椅子があるから
座るといい。


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この手抜き風風景、
いつも戸惑っちゃうのよね。

慣れれば何も見えないのは
気持ちが安らぐものだよ。

バッグの中から
ピピが顔を出した。


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僕はピピ。
僕のこと覚えてますか。
僕の夢の中に入り込んでたんでしょ。

ふむ。
そういえばそうでしたかな。
あれは緊急避難だったのです。

あなたが書いたというこの本、
バッグの中で読ませてもらいました。

もう読んじゃったの?
とサラが言った。

僕は速読派なんです。

ふむ。
そうでしたか。
それで。


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すごく面白かったです。
隕石の衝突による文明の終焉や
残されたものたちの長い冬眠生活、
レプティリアンたちとの遭遇など、
手に汗握るスペクタクルでした。

僕も読みたいなあ。
と福郎が言っている。



解説)
続きます。
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