Dec 04, 2007

鏡の国のアリスとオリーブ そのろく



第六章 ハンプティ・ダンプティ


k31

オリーブはヒツジのお店で買ったタマゴを手にとろうと、
店の奥に進んでいきましたが、いきあたるものは、
みんな木になってしまいました。
これでは卵も木になってしまうのかと思いましたが。。。

「ところが、タマゴはだんだん大きくなるばかり。
おまけにだんだん人間めいてきて、
ほんの二、三ヤードのところまでくると、
目や鼻があるのがわかりました。
そしてもっと近づいてみると、なんと、
それはハンプティ・ダンプティだったのでした。」




k32

オリーブが「ジャバウォッキ」の詩の言葉の意味がわからないというと、
ハンプティ・ダンプティは暗唱してごらんといって、
その一節をオリーブがうたうのを聞いてから教えてくれました。

ゆうまだきらら しなねばトオヴ
まわるかのうち じゃいってきりる
いとかよわれの おんボロゴオヴ
ちでたるラアス ほさめずりつつ

「トオヴってやつは一種、アナグマに似てて----
ちょっとトカゲにも似てるし----ワインの栓抜きにも似てる」
「ボロゴオヴはやせっぽちの見るからにみっともない鳥で、
羽が全身ぼそぼそにつったってる----生きてるモップ、てな感じ。」
「ラアスってのは緑いろのブタみたいなやつ。」




k33

今度はハンプティ・ダンプティが、詩を暗唱しました。

「・・・
ぼくは断然 いいつけた
「もいちどいって起こしてこい」

大声あげてはっきりと
耳に口つけどなったよ
・・・」

「ハンプティ・ダンプティはそういいながら声を高め、
さいごはほとんど絶叫せんばかりでした」




つづく

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