Apr 01, 2021

探偵事務所の開設

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事務所にできそうな部屋がみつかったという話を、
助手の鷲尾翠から聞いた探偵は
バンブーハウスの二階に下見に行った。

部屋にはドロレスとロシア人がいて、
なにか込み入った話の最中のようだった。
閣下、お目にかかれて光栄です。
と挨拶してから、部屋の様子を観察してみると、
家具類はそっくり事務所に使えそうだった。


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探偵は改装の依頼をするため、
その足でドルフィンを訪れた。

きれいな部屋だけど、
窓が無いのが気になって。
それなら、ちょうどこの前解体した
一階の壁の資材があるから、
それを使ってみましょう。
とマスターは言って、
さっそく準備にとりかかった。


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工事が終わって探偵たちが部屋にいくと、
きれいな部屋ではなくなった気がしたが(^^;)、
とりあえず採光の感じは良さそうだった。

これから仕事道具を揃えなきゃね。
そのまえに珈琲のもう。
下のペンギンで美味しい珈琲のめるよ。
あ、そうだったね。
でも、淹れちゃったからこれ飲む。
と言っている。


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夜までかかって、
二人は仕事道具をかなり揃え終わったので、
一息ついている。
探偵は、またインスタントコーヒーを、
淹れてしまったので、
これ飲んじゃうね。と言っている。


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愛用のタイプライターと手鏡、
メモや資料を貼るためのコルクボード、
「カサブランカ」の映画ポスターなどが揃い、
探偵は毛布をみつけたライナスのように満足している。
あとは、バーボンとグラス位だな。
と思っている。


解説)
探偵事務所のセットをつくったのは13年前。
セットの場所も同じバンブーハウスの二階でした。
壁や家具類の再現にこだわりはないものの、
特徴だったデスクまわりの備品類を再現したくなって、
あちこちに分散していた小物類を捜すのが、
けっこう大変でしたが楽しくもある作業でした。
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