Jul 07, 2021

七夕の昼下がり

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サラは久しぶりに
部屋に戻ってきた。
骸骨は遠慮して立ち上がっている。
隣室から、
こないでーという声がきこえる。


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今日はせっかくの七夕なのに、
曇っちゃって残念。
織り姫様は彦星にあえるのかな。

ささのは、さーらさら♪
あ、今のは、
ふつうに歌詞思い出しただけだからね。


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サラはちょっとでかけてくる。
といった。


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トカゲがついていきたそうにしている。


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ベーカリーの前には、
ささやかな飾り付けがされていた。


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夏らしく風鈴も下げられている。
ドルフィーのマスターが、
今日もなにか作業をしている。


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これって、窓ですか。
ずいぶんしっかりしてますね。
うん。注文があってね。
弁当箱の枠を使ってつくったんだ。
あとは仕上げにニスを塗るだけ。
お弁当って?
日本橋の弁松総本店の並六、白飯。
それおいしいのかな。
煮染めものが多くて大人の味だよ。
などと話している。


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レイアは夏の装いに着替えた。
長袖のパーカーと、もこもこのブーツ。
何年着てたかなあ。


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また自転車借りて
郊外に遊びにいけますように。
と、短冊に書こうとしている。


解説)
今日は七夕だったと思い出し、
段ボール箱の底のほうに
しまいこんであった笹をとりだして、
ベーカリー前に飾ってみました。
たぶん11年ぶり。
まだ塗装前の窓は、
折り詰めの弁当箱の枠と、
工作用の細い木の角棒だけで
できています。
あとは、クリアファイルや
商品パッケージなどに使われている
透明シートの部分を切り抜いて、
はめ込めばガラスつきになります(^_^)。
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