Aug 04, 2022

昆虫のワッペン

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ジルとエルマを見送りに出たサラが、
帰りがけに高台に寄ってみると、
ベンチには、まだマーリンが座っていた。

シャボン玉セットをありがとう。
おかげで子供の頃に帰った気分を味わえたよ。
お礼にいいものをあげよう。


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サラは胸に昆虫のワッペンをつけてもらった。


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水やりを済ませてルルが戻ってきた。


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それなんの虫?
太ったミツバチみたいに見えるけど。


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それは、珍しいセミの仲間なんだよ。
つけてると、きっといいことがあるよ。
とマーリンは言った。


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ベーカリー前はいつもの賑わいだった。


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ジルはドルフィンのスタッフのリタと
車を借りる交渉をしている。
二人乗りのしかないけど、いいかな?


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露店では、金魚鉢が売り切れたので、
本業の夏野菜やバナナを売っている。
エルマが早速興味を惹かれているようだ。


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鈴木すずは熱心にケースの蓋の
ガラス窓を覗き込んでいる。


解説)
最初に出てくる昆虫のワッペンの話は、
最近拝見したばかりの、
清水麟造さんの新しい幻想小説「トラセミ・バッジ」
から影響を受けています(^ ^)。


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こういうケーキを貰ったので、
これは使わなくては、と思ったのでした。
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