Apr 21, 2023

メルティの夢の部屋 そのさん

a1

夢を乗っ取るだなんて人聞きの悪い。
そんな気は毛頭ありませんよ。
もっとも、私も、百猫の王といえども、
所詮は異世界を旅する夢食い。
全ては夢見る人の決めることです。

サルバドールは、
メルティの方を振り向いて言った。

お嬢さん、私がここに住めば、
あなたは独創的なインスピレーション得て、
優れた芸術家になることも可能なのです。


a2

芸術家って。
サルバドールさん。また誤解があるようね。
私は病気でずっと眠っているの。
この夢の世界でしか目覚めていられない。
だから目覚めた世界で
夢のヒントを元に何かを表現して
芸術家になるなんて不可能なことなのよ。


a3

なるほど。そんなご事情がおありだったのですね。
しかしそれならなおのこと、
この夢の世界を思い通りに変えてみませんか。
そんな世界に行ってみたいと思いませんかー。
ララーラー♪

サルバドールの体は
さらに高みに浮き上がった。


a4

そういうのを乗っ取りと言うんだろう。
とシュレディンガーが叫んだ。
テキサスレンジャーは銃を構えているが、
サルバドールの奇妙な歌声のせいで、
体が動かないのに気がついた。
これは。


a5

シュレディンガーは
その様子を見てとると、
一声大きく咆哮した。


a6

あララー。

あたりに激しい衝撃波が伝わって
サルバドールは地上に落ちてきた。


a7

猫たちが
必死に取り押さえようとしている。


a8

しかし、それを振り切った
サルバドールは立ち上がり、
らラーラー!と叫んだ。


a9

激しい衝撃波が発生して
器物が飛び交っている。


解説)
よくわからない戦いです。
Posted at 20:33 in n/a | WriteBacks (0) | Edit
WriteBacks
TrackBack ping me at
http://www.haizara.net/~shimirin/blog/kirita/blosxom.cgi/20230421203239.trackback
Post a comment

writeback message: Ready to post a comment.