Feb 14, 2026
夕食のあとさき

サラは食堂に降りてきた。
ヤッピーが配膳をしている。
すっかりうたた寝しちゃった。

夕食が始まった。
ふーん。そんな夢を見たの。
マルテに似た宇宙人に、
声をかけたところで目が覚めたのよ。

ヤビーが、料理を運んできた。
それは。
湖でとれたアンモナイトですよ。
それ夢に出てきたわ。

食事が終わり、
みすずはシモーヌを
来客用の寝室に案内している。
シモーヌさんは
この家に泊まるの初めてでしょう。
一人だとちょっと広いけど、
この部屋を使ってね。

確かに広いわね。
応接セットもついてる。

サラはいつもの部屋ね。
了解。

サラの泊まる部屋を
見に行ってもいい?
もちろんよ。

このベッドも寝心地良さそうじゃない?
そうなのよ。
ところで、さっき話した夢のことだけど、
何か意味があるのかしら。
夢の中で見た夢でしょう。
さすがに、そういうのはよくわからないわ。

フミコはマルテを
来客用の寝室に案内していた。
二人用の大きいベッドだから
あなたでも十分使えるでしょう。
そうですね。
私は手足をまとめると
意外と場所をとらないんですよ。
人間用のベッドを使うのは初めてですが。

私たちの星が見える。
とはいえ、ここは忘れられた夢の世界。
この夢を見た人はかなりの人ですね。
シモーヌの祖母だったって聞いてるわ。
亡くなる直前に見ていた夢で、
夢を見ながら亡くなったのかもしれないの。
じゃあ私たちみたいに
夢の中に移り住んで、
ずっと生きておられるのかもしれない。
木々の梢をゆすって、
風が波のように通り過ぎていった。
解説)
続きます。
Jan 14, 2026
島の話など

アイスはみすずの家にやってきた。
アイス、今年は初めてね。
おめでとう。
フミコ?
ミミコと部屋にいるわよ。

魔族の都の話?
ちょうどシモーヌが遊びに来てるから、
そっちで話しましょう。

アイスさん、去年はお世話になりました。
今年もどうぞよろしく。
とシモーヌが言った。
常春の国を一巡り散歩してから、
お城で別れたんでしたね。
フクロウたちは元気ですか?
みんな元気よ。
歓迎会はやめてって言ったのに、
フクロウたちに引き止められて
結局お城で年末年始を過ごしちゃった。
ひと月ぶりにここに来たの。

ディアナも話を聞きにやってきた。
それで魔族の都の話って?
アイスは、ヴィヴィアンと二人で、
北の海辺で見つけた海賊船を調べていたら、
船がかってに動き始め、
小島にたどり着いたことを話した。
そこは海の夢が見られる貝殻の採れる島で、
何度も訪れたことのある船長の話によると、
昔、魔族の都があったという噂があるんですって。
確かに島にはそれらしき遺跡があるの。
そんな古代の都のこと知ってる?
大昔には、
魔族は世界のあちこちで繁栄していたから、
そういう島もいくつかあったわ。
でもレプティリアンたちの戦争に巻き込まれて、
その時にほとんど滅びたのよ。
とフミコが言った。
今、海の夢が見られる貝殻って言ったでしょ。
とシモーヌが言った。
ええ。

私の祖母も、そういう貝殻を持っていたわ。
気分が沈んでいるとき潮騒を聞いて眠るって言ってた。
それを聞くと、故郷の夢が見られるっていうのよ。
その貝殻はどうしたの?
小さなオウム貝の貝殻
探したけれど遺品の中には見つからなかったの。
ふーん。それでなんとなく謎が解けてきたわ。
と話を聞いていたアイスが言った。
え、どういうこと?
あの島は、多分あなたのお婆さまの故郷。
お婆さまは、あの島に暮らしていた魔族の末裔だったのよ。
この忘れられた夢の世界が、
お婆さまが亡くなる間際に見た夢の世界だとすれば、
その夢に思い出の故郷が繋がっているのもわかる。
どうして船がそこに向ったのかな?
きっと何かわけがあるはずね。
シモーヌ。あなたも一緒に行ってみましょうよ。

キッチンに出向いて、アイスはヤッピーから
サラに頼まれた醤油を借りている。
これですね。
ありがと。
また補充するから、
半分分けてね。

3人で島に向かうことなった。
この世界には、まだまだ
謎が多いわね。
海があることも
知らなかったですし。
とみすずとディアナが言っている。

3人が鏡の扉を抜けると
そこは船室だった。
早かったわね。
そちらこそ。
忘れずにお醤油持ってきてくれた?
とサラが言っている。

サラはシモーヌとフミコを
みんなに紹介している。
ヴィヴィアンはまだ島の調査から
戻ってないけど、これで船にいる全員よ。
キャップテン・クックドゥーや
シモーヌさんとは、初対面の人もいるわね。
クックドゥーって
お料理が得意そうなお名前ですね。
とシモーヌが言っている。
解説)
続きます。