Mar 17, 2026
広場で そのろく

広場は静かだった。

子供たちは
盆栽の梅とウグイスに
みとれている。
早く咲かないかな。

ルビーは夏木さんと話していた。
広場でイベントといっても
考えちゃうわね。
フリーマーケットも
音楽会もやったし。
同じことするのは気が引けるし。
この季節何かある?

もうすぐ本格的な春で、
さくらの季節でしょう。
さくら祭りでいいんじゃないでしょうか。
とボニーが言った。
それで何をするの?
屋台を出したりして、
お花見用の環境を作るんです。
桜の開花予想日っていつ頃だっけ。
今年の関東地方は
たしか明日くらいですよ。

ルビーはマイクを持ってアナウンスしている。
みなさん。
広場で、明日から
さくら祭のイベントをはじめます。
屋台で参加したい方は、
こちらのベーカリーまでご連絡ください。
広場のスペースには限りがありますので、
参加は先着順になります。

ドルフィンのスタッフや、
舞たちがさっそくテーブルのセッティングを
始めている。

バー・デジャから
バーテンダーのジョニーがやってきた。
アナウンス聞いたんですが、
広場に出店できますか?
一番乗りね。もちろん歓迎よ。
どんなお店出すの?
酒類の販売ですよ。
屋外ならビールが一番。

マンゴー亭から、
小池恵子がやってきた。
お祭りイベント始めるのね。
うちからも屋台を出したいんだけど。
いいわよ。
またラーメンの屋台?
さくら祭でしょう。
焼きそばとか、たこ焼きを
メインにしようかと思ってるの。

郊外のビストロから
ジルがやってきた。
アナウンスを聞いてきたんだ。
うちでも屋台を出せると、
お店の宣伝になると思ってね。
まだ間に合うかな。
三件目でギリギリね。
何を販売するの?
うちはピザやスパゲティが
メインだけど、
注文を受けて運んでくるのが大変。
屋台だと何にするかなあ。
それならベーカリーで作れるわよ。
厨房を貸すからそのメニューで
いいんじゃない?
それは助かるなあ。
解説)
続きます。
Feb 17, 2026
春節の広場

サラたちは鏡の扉を使って
サラたちの部屋に戻ってきた。

広場で春節が始まってるよ。
今年は屋台が出てるみたい。
まだ寒いよね。

サラは上着を着込んでいる。

3人は広場に出かけた。
万国旗がはためいている。

ピリカは干支の馬の埴輪に
注目している。
いい匂い。

ラーメンの屋台が出ていたのだった。

佳奈と舞がラーメンを食べている。

鈴木すずと圭も
出来上がりを待っている。

アンナと小池恵子は
チャイナドレスを着ていた。
その格好二人とも
久しぶりじゃない?
春節だからね。
解説)
続きます。
Jan 17, 2026
思わぬ出会い そのに

サラたちは水辺で休憩している。
冷たくて気持ちがいいわ。
とフミコが言っている。
サラはアイスに、
水盤から現れたマーレから、
シモーヌが祖母の形見の貝殻を
渡されたことを話した。
お婆さまの望みだったそうよ。
なるほどねえ。
それが船がこの島に呼び寄せられた
理由だったんだ。
でもアイスがこの泉の中で
鏡の扉を見つけたのは、
別のことよね。
どこまでが偶然なんだろうね。

マーレとマービーは
仲良くなったようだ。
マービーは小さな滝に打たれて
懸命に尾鰭を振っている。
楽しいわ。
こうしてると立ってるみたいでしょ。
私、こういうの初めてなの。
そういうのを
鯉の滝登りっていうのよ。

しばらく時が経った。
あ、そろそろ戻る。
また遊びにくるね。
マービーは
みんなに手を振ると
水中に没していった。

マーレはサラたちに
顔を向けていった。
そこの銀髪の方、
アイスさんっていうのね。
泉の中に隠されていた古い魔族の
鏡の扉を見つけるなんて素晴らしいわ。
マービーは水没した地下都市で暮らす魔法生物。
あなたのおかげでいいお友達になれた。

さてそろそろ私も戻るわ。
お婆さまとの約束も果たせたし。
あのー、山ほど質問したいことが
あるんですけど。
とサラが言った。
ふーん。
いいわよ。
じゃあ日暮にでも船に伺うわ。
そういうと、
マーレの姿は水中に没していった。

サラたちも船に戻ることにした。

船の近くの砂浜に
大きな亀のような動物がいるのを
サラが見つけた。
これはなあに?
クリプトドンっていうらしい。
新生代の生き物で、アルマジロの仲間ですって。
今朝、砂浜で魚を獲ってる時にも見かけて、
セリーヌが教えてくれたの。
砂漠にも居たって言ってたわ。
とアイスが言った。
砂漠にもいた古代の生き物か。ということは、
この島にも恐竜がいるのかしら。

船に戻ると甲板にシノたちがいた。
たこ焼きを食べているようだ。
お帰りなさい。
今出来立てよ。
とセリーヌが言っている。

程なく、
ヴィヴィアンが島の視察から戻ってきた。

ヴィヴィアンは、アイスとサラから
遺跡で起きた出来事を聞いている。
島の上を飛んでゆっくり回ってきたけど、
特に何も見つからなかった。
その間に面白そうなことが起こっていたのね。
フミコと、向こうにいる
シモーヌさんも島に来てたなんて。
あなたとは初対面だけど、
噂は色々聞いてるわ。
とヴィヴィアンはシモーヌに声をかけるように言った。
私も。ヴィヴィアンさんのことは色々と。
ご両親にもお会いしたんですよ。
とシモーヌが言った。
そうらしいわね。
魔族の仲間と知り合うのは嬉しいけど、
そのマーレっていう女性は、何者なの?
古代に魔族の都があった島の住人なら、
やはり魔族の末裔っていうことかしら。
わからない。
夕暮れ時に船に来てくれるっていうから、
その時に尋ねてみましょう。
このたこ焼き美味しいわね。
解説)
続きます。