Aug 29, 2026
寿司パーティ

たまきたちはエクレア号で
釣りをしていた。
調子はどうですか。
古代魚みたいな、
よくわからない魚しか
釣れないの。
タコもいるじゃないですか。
これは、この前放してあげた子で、
自分から船に登ってきたのよ。
とてもたこわさにはできないわ。
食材は魔術劇場から現実世界に戻って
町の魚市場で買ってきましょうか。
そうした方が良さそうね。

結局、町の魚市場から仕入れたネタで、
ローラは寿司をこしらえていった。
魔術劇場から来たデュアンも手伝っている。
これはおいしそうですね。
それはなんですか。

これは舟盛りって言って、
舟型の容器にお刺身を盛り合わせたものよ。
洒落てますなあ。

やがて夕暮れ時になり、
遺跡の広場で寿司パーティが始まった。

フミコとシモーヌとエリーゼが、
アイスと話している。
フミコ、大昔に生きていた頃、
この島の魔族たちの
夏の祝祭日の花火のことは知ってた?
噂で聞いたことはあったけど、
私が住んでいたのは
アフリカの奥地だったからね。
それに空模様を変えて見せる魔法は
禁じられていたの。
どうして?
私たちはレプティリアンと交流があったでしょ。
彼らの乗る飛行船の運行の妨げになるからよ。

サラはアンナたちのテーブルで
話していた。
トマソンさん、
泳げるようになったんですってね。
まだ少しだけですが、
お二人の特訓のおかげです。
今度は僕が6倍のサイズの
オブジェの作り方をお教えしますよ。
そんなこと全然しなくていいのよ。

別のテーブルでは
黒木とたまきとヴィヴィアンが話していた。
ヴィヴィアンはすごい魔力を持ってるから、
花火を出現させる魔法も得意なんでしょう?
とたまきが尋ねている。
幼い子供の頃にハリー夫妻に引き取られてから、
泣いてばかりいる私のために
ハリーが呪文を教えてくれたのが最初よ。
できたのは小さな花火だったけど、
とても綺麗だった。
私には半分ヴァンパイアの血が流れていて、
子供の頃は夜しか活動できなかったの。
その頃を思い出しちゃうから、ずっとやってない。
思い出はいろいろなのね。

シモーヌとフミコが来てくれたのね。
それにヴィヴィアンも。
ジャンヌやマリアやマーリンにも声をかければ
よかったかしら。
今回は、急なことだしね。
お箸とお醤油まだかなあ。

幽霊たちは花火が待ち遠しくて
エクレア号の甲板に移動してきていた。
呼ばれたユリイカも加わっている。
けっこう花火の噂が広がってるみたいだけど、
他の幽霊たちは?
島に戻ってきた貝の精霊の魂や
魔族の魂たちと一緒に、
島の茂みのあちこちで待機してるみたい。
草葉の陰にいるのか。
ここは特等席ね。
解説)
続きます。
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