Sep 06, 2026
マーレの島で

たまきたちと別れて
島を一周した黒木とヴィヴィアンは
遺跡の上空にやってきた。
ハリーたちが
まだ広場にいるみたい。
ここで降りましょう。

二人は広場に降りてきた。
派手な着地の仕方ね。
と言われている。

コーチが良くて、
落ちずに空を飛べるようになりました。
と黒木が言っている。
箒にまたがる魔法はね。
昔は女性専用だったのよ。
現実世界では気をつけてくれよ。
人間に見られたら騒ぎになるからね。
わかりました。

大きな頭蓋骨ね。
何かビリビリ感じるわ。
とヴィヴィアンが言っている。
あなたもそう?
あ、すごいイメージを感じる。

ヴィヴィアンは脳裏に浮かぶイメージを
二人に可視化してみせた。
これは何?
これは魔王を自称している
メイヴっていう夢食いよ。
忘れもしない、
まだあなたたちと知り合う前の、
3年前の7月のこと、封印が解かれて、
町の広場に出現して、CGを滅ぼそうしたから、
私が戦って追い払ったの。

そんなことがあったのね。
メイヴは今でも迷いの森に住んでいるはず。
人間の世界に興味はないって言っていたけど、
この頭蓋骨はメイヴを召喚する呪具かもしれない。
どこでこんなものを。
沈没した船の中にあったものらしい。
アイスが海底でタコから貰ったバッグの中にあったのよ。
なるほどね。
誰の持ち物だったか不明なわけね。
どんな事情があったのかわからないけど、
この頭蓋骨が見つかった以上、
何かの拍子でメイヴが呼び寄せられたり、
探しにくる可能性もあるわ。
それは厄介ね。いっそのこと、
迷いの森に帰しちゃえば?
あそこは夢食いたちの巣窟でもある。
魔族でも立ち入るのは危険よ。

迷いの森の中には管理局もあるって言うから、
管理局の局員に頼んで、
事情を言ってメイヴに渡してもらうのが一番ね。
ちょうど管理局に勤めてるミラとバグが
町に住んでいるから、私が頼んでみる。
とヴィヴィアンが言った。
よろしくお願いするわ。
ヴィヴィアンは頭蓋骨を持って
広場から立ち去っていった。

シモーヌとフミコは、
ハリーたちに、ヴィヴィアンが頭蓋骨を
返却しにいったいきさつを話している。
なるほどねー。
あれからもう3年になるのか。
私はその出来事を目撃してはいないんだが、
アイスから話は聞いている。
ヴィヴィアンも自分と拮抗する
魔力を持った相手と初めて戦って
当時は相当ショックを受けたようだった。
ヴィヴィアンは魔王を自称する夢食いだって
言ってましたが、そんな夢食いがいるんですね。
ただの夢食いじゃないよ。
これは想像だが、もしかすると、
君たちが戦ったという相手と同類なんじゃないか。

その頃、海辺の散歩を終えた
サラとエリーゼたちは、
遺跡に戻る途中で
釣りをしていた軍曹たちに出会った。
あ、サラさん。
ちょうど船に戻る途中です。
休憩して行きませんか。

一行はエクレア号に乗船した。
サラはエリーゼとケイトを
船長に紹介している。
これはこれは、
お初にお目にかかります。
おや。エリーゼさん、あなたは私と同じ、
幽霊なんですね。
そうなんです。
すぐわかりました?
それはもう。
影が薄いですから。
船長はそうは見えないわよ。
とサラが言っている。
解説)
続きます。
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