Sep 07, 2026

エクレア号で

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サラたちはエクレア号の
食堂で休憩していた。


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ケイトとエルザは
海を眺めている。


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わー綺麗。
あれはなあに?

飛魚の一種みたい。
たまに見かけるのよ。


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エリーゼとクックドゥーは
話し込んでいた。

こうして死んだ者同士で
話し合えるとは嬉しいです。
なかなか同じ境遇の
話し相手は見つかりませんからねえ。

そうね。
でも生きている人たちとは
たくさんお友達ができたわ。
あなたもそうでしょう。

それはそうですな。
私が夢の世界でこうしていられるのも、
サラさんはじめ、魔族の皆さんのおかげです。
私が生きていたのは大航海時代。
エリーゼさんはほぼ現代でしたな。
昔の海賊船は珍しいでしょう。
船内をご案内しましょう。


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初めてなのに、
この船にはすごく親しみを感じるわ。

そうでしょう。
この船は、船全体が幽霊みたいなものなのです。
生前、私とエクレア号は
長い間、一心同体のように過ごしてきた。
それで船に宿っていた精霊が、
生前の世界に執着して幽霊となった私同様、
幽霊船の姿となって、私と同じ運命を辿ったのです。

そんなことがあるのね。

なんでもありだからね。
クックドゥー、また下の方から
何か聞こえるわよ。
とサラが言った。


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三人が物音のする武器庫に入ると、
そこには犬のぬいぐるみの幽霊がいた。

エリーゼさん、聞こえました?
と犬のぬいぐるみの幽霊が言っている。

もしかして私を呼んでたの?
あ、あなたは、6月の末に
火山の島で出会ったことのある幽霊ね。

私も覚えてる。
とサラも言った。

そうなんです。
あの時の仲間もいますよ。


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武器庫に収納されている貨物の間から
次々に幽霊たちが姿を現した。

この場所は心霊パワースポットになっていて、
幽霊たちに人気なのよ。
と猫のぬいぐるみの幽霊が言った。

この前の花火大会で、
ますます有名になりました。
と餃子の幽霊が言った。

心霊パワースポットって、
この前の火山の島の森みたいに、
幽霊が出現しやすい場所っていう意味ね。
でも船内で火遊びはまずいんじゃない?
とサラが言った。

すると、私たちも幽霊なんです。
と、燃え盛る炎たちが言った。


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私たちは、沈没したエクレア号の乗組員たちの魂です。
これまで嬉しい時だけ姿を現すことができましたが、
幽霊たちが沢山やってきて、
この場所の霊気が強力になったおかげで、
こうしてお目にかかれるようになったんです。
キャプテン、お久しぶりです。

なんとなんと、お前たちだったか。
キャプテン・クックドゥーは
感激のあまり涙を流したが、
ゴムマスクの下は頭蓋骨だったので涙は流れなかった。


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その頃甲板では、
ケイトがタコと遊んでいた。

このタコの子供、すっかり
船に懐いちゃったわね。
毎日遊びに来てるわよ。

名前つけてあげようよ。

タココにしましょ。
とケイトが言った。

タコは喜んでいるようだ。



解説)
続きます。
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