Sep 08, 2026
ヴィヴィアン

ヴィヴィアンは、鏡の扉を抜けて、
デジャの店内に現れた。
ボス、お帰りなさい。

ジョニー、
ギャングじゃないんだから、
普通の名前で呼んでよ。
すみません。
ヴィヴィアンさん、
凄そうなもの持ってますね。
それはハロウィン用の
被り物ですか?
本物の頭蓋骨よ。
ちょっとペンギンまで
出かけてくるわ。

ヴィヴィアンは階段を降りて
店の扉から広場に出た。
アイスクリーム
いかがです?
と声をかけられている。

ヴィヴィアンが
広場を横切って階段に向かうのを
アイスが見つけた。

アイスは高台の休憩所で
ヴィヴィアンに追いついた。
それって、
タコがくれたバッグに入ってた
頭蓋骨でしょ。
そうよ。
私が近くで見て、
メイヴに関連するものだと感じたの。
それでフミコやシモーヌと相談した結果、
変なことが起こらないうちに、
管理局のミラたちに頼んで、
迷いの森にいるメイヴに返すことにして、
運んでいる途中なの。
そうだったの。
じゃあペンギンまで私も付き合うわ。

二人はペンギン前に到着した。
はるなに、
いらっしゃいませ、
と言われている。

ヴィヴィアンは、
管理局に勤めるミラとバグに
頭蓋骨を運んで来たいきさつについて
話している。
そういうわけで、この頭蓋骨を、
迷いの森に住むメイヴのところに、
届けていただけないかしら。

ミラは頭蓋骨を手に取って
眺めている。
なるほどね。
何かトラブルが起こる前に、
手を打ちたいという気持ちはわかるわ。

でも残念ながら、お手伝いはできないなあ。
管轄している世界に大きな変化をもたらす
可能性のある行動は禁じられているのよ。
迷いの森はさまざまな異世界の交差点のような空間。
その中には有象無象の夢食いたちが
待機している世界も含まれる。
メイヴというのが夢食いだとすれば、
多分そこにいるんでしょうけど。
その世界に行って、
メイヴに会って頭蓋骨を手渡してくるだけよ。
拾った落とし物を、落とし主に返す
っていうだけの話じゃないの。
その結果何が起こるか
予測不能でしょう。
それに、
この頭蓋骨がただの落とし物だという保証はない。
何かの災厄を引き起こす可能性もあるとしたら、
そういうものを届けることはできないのよ。

予想外の会話の展開に押されて
はるなは飲み物をテーブルに運ぶのを
ためらっている。
解説)
続きます。
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