Sep 14, 2026

広場から広場へ

a1

マーレの島の遺跡の広場で
ハリーたちが話していた。

魔法の花火大会をきっかけに、
いろんな出会いがあったようね。
今頃、みんな楽しんでいるかしら。

あ、出会いといえば、私、
コンテストに参加してもらうために
マービーを広場に連れて行ったままだった。
そろそろ迎えに行かなくちゃ。
とアイスが言った。

マービーって、
本来の姿は人魚みたいな魔法生物なんでしょ。

そうなんです。アフリカのフミコの故郷、
水没した魔族の都のある地底の水中に住んでいる。
ずっとそこで廃墟の管理をしていたみたいで、
人間の姿に変えてあげたんだけど、
地上の世界は何もかも珍しいって言ってました。


a2

ヴィヴィアン、あなたはこれからどうするの?

特に予定はないわ。
父さんたちがしてたみたいに
ホテル・ナジャに泊まって、
温泉にでも浸かろうかな。

お前も渋いこと言うようになったなあ。
とハリーが言った。

温泉で羽根を伸ばすのよ。

そういえば、ヴィヴィアンは
宇宙人とはまだ接触がなかったわね。
あのホテルにはよく泊まりに来るのよ。

あんまりややこしいことに
関わりたくないんだけど、
まあ来るものは拒まずね。


a3

ご夫妻はどうされるんですか。

夏の間だけというつもりで、この島に
魔術劇場を移転させてもらっていたんだが、
もう9月も半ばだけど、
なんだか気に入ってしまってね。
もうしばらくここにいさせてもらうかな。

私もここがすごく気に入ってるの。
大昔に魔族の都だったっていうことが関係あるのかしら。
花火の夜に帰郷してきた大勢の魔族の魂を見かけたとき、
すごく懐かしい気がした。
とカーミラが言った。

泉には夢見の水も湧き出ているし。
縁があるのは確かだな。


a4

じゃあ、私たちはこれで。

うん。
鏡の扉を使えば、
すぐ行き来できるんだから
どうも別れるという現実感がないが、
まあ元気でやってくれ。


a5

アイスとヴィヴィアンは
それぞれの目的の場所に行くため、
鏡の扉のある魔術劇場に向かった。

広場でマービーを見つけてこの島に送り届けたら、
私もホテル・ナジャに行くわ。
とアイスが言っている。

それはいいけど、
アイスは、まだ私のお目付け役を
続けてるつもりなの?

そんなことはないわ。
メイヴとの対応を見てても
あなたが暴走しなくなったのはわかる。
ただ楽しいから一緒にいたいだけよ。


a6

その頃町外れの広場では、
今日も相変わらず
ルルが観葉植物に水をやっていた。

この水いつ見ても
綺麗だなあ。
と子供たちが言っている。


a7

マービーは佳奈と話し込んでいた。

ここで待ってるように
言われたんだけど。

アイス先輩なかなか来ないね。


a8

マービーさん。
あなたはアフリカの遺跡の地下の
水の中に住んでるんですよね。

そうよ。
アイスさんから聞いたの?

2年前2025年の6月のアフリカの遺跡探検で
アイス先輩が最初にあなたを見つけた時
私もその探検隊に参加してたんです。
地下に通じる遺跡の秘密の階段から、
私も地下水の中に潜ったのよ。
息が続かなくてすぐ浮上したから、
あなたには出会えなかったけど。

そうだったの。

ええ。だから
もしかしたらその時出会えていたかも。

接近遭遇だったのね。


a9

二人で話が盛り上がっている時
アイスがやってきた。

すっかりお待たせしちゃって。
と言っている。



解説)
続きます。
Posted at 23:04 in n/a | WriteBacks (0) | Edit
Edit this entry...

wikieditish message: Ready to edit this entry.

If you want to upload the jpeg file:


Rename file_name:

Add comment(Comment is NOT appear on this page):
















A quick preview will be rendered here when you click "Preview" button.