Mar 22, 2026

局長の訪問

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ミラたちの家から通じている地下通路を通って、
ミラを同伴して管理局から局長がやってきた。

局長こんにちわ。


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今年もお忍びの訪問ですね。

毎年恒例になってるし、
局員には知れ渡っているから、
もうお忍びっていう感じじゃないんだけどね。
それ何食べてるの?

鹿せんべいですよ。

今同居しているローラっていう人が
作ってくれたんですよ。
彼女は料理がとても上手なんです。
とミラが言った。

一緒に暮らしてるの?
あなたたちは管理局の職員なのよ。
この星の住民とのコミュニケーションは、
ほどほどにしといてね。


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局長の光沢のある衣服を見て、
ミルフィーユが覗き込んでいる。


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そこにサラがやってきた。

あ、サラ。
また遊びに来たわよ。
元気にしてた?


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去年、お別れしたのは4月9日でしたから、
ほぼ一年ぶりになりますね。
町は平穏で変わりないですが、
私的には色々ありすぎて、
慌ただしい一年でした。
局長がお帰りになった前後のこと、
未来からロボットが人探しにやってきて、
それからはもう。

未来って、あの仮想現実の?

そうじゃなくて、
別の未来だったんです。

ふーん。
時間管理部が興味を持ちそうな話ね。


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その未来世界からさらに夢の世界への通路が見つかって、
あっち行ったりこっち行ったりで、
けっこう忙しかったんです。

この界隈は何も変わらなかったんだけどね。
ハロウィーンも、クリスマスも、
お正月も春節も普通にあったし。
とバグが言った。

そうなのよ。
魔族やCGの人たちを巻き込んで、
別の世界に行き来できる
一部の関係者たちだけが大忙しだったの。



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ふうん。後でゆっくり聞かせてね。
さて、お花見にはまだ早いみたいだし、
何して遊びましょうか。

今年は広場で
さくら祭っていうイベントをやってるんですよ。
屋台が出てテーブル席が設けられてるだけですが、
造花の桜が飾られて賑やかですよ。
行ってみましょう。


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その頃、広場のジョニーの屋台には、
ローラが手伝いに参加していた。

それって全部自分で漬けたの?


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そうよ。

ビールに合うのかなあ。

ピザとか食べた後に
さっぱりしたものが
いいのよ。

たしかに、
あれば食べたくなるかもね。



解説)
続きます。
Posted at 19:23 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Feb 22, 2026

春節の広場 そのろく

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シモーヌは倉庫から戻ってきた。

おかえり。


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シモーヌは部屋の奥に目をやった。

あれはなんですか?

春節の竜の踊りに使われる、
作り物の竜よ。
準備のためにスタッフが出してきたんだけど、
今年は操作する人がいなくて、
舞は中止になったの。


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シモーヌたちはベーカリーの
テーブル席に座って話している。


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シモーヌ。
一人で鏡の扉を使って、
マンスフィールドさんの倉庫にいって、
すぐに戻ってきたのは、
素早い行動で驚いたけど、
わけを説明してくれる?


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ええ。実はね。
私、以前にもあの倉庫を訪れたことがあったの。
マンスフィールドさんのお話で、
倉庫の一部を美術館として開放していることや、
フクロウのコレクションがあるって聞いて、
本当に同じ場所か確かめに行ったというわけ。
黙っていてごめんなさい。

全然いいけど、
確認できたの?

ええ、あのフクロウの置物のコレクションの多くには、
精霊が宿っていて、今は別世界で暮らしているんです。

ふーん。そうだったの。
私はそういう判断能力は全くないからわからない。
あのコレクションは確か知人から譲り受けたものよ。

そうなんですね。
でも一つカラフルな新しいのがありましたよ。

ああ、あれね、
あれは最近買ったのよ。


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広場では
踊る人が増えていた。


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だんだん盛り上がっている。


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屋台ではルビーと
ドルフィンのマスターが話している。

賑やかになってきましたね。

カオス状態にならないといいけど。


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マンゴー亭では、
ローラが、春節の期間中のお店の手伝いを
頼まれて、承諾していた。

春節の間は、従業員はチャイナドレスで
統一することになったんで、
その服装で頼むよ。



解説)
続きます。
Posted at 20:08 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Jan 22, 2026

馬の話 そのさん

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シモーヌさん、その魔法はここではまずいわ。
とルビーが言っている。


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あ、ごめんなさい。
いつもは慎重に場所を選ぶんだけど、
なぜかついその気になっちゃって。

今、観光客はいないみたいだし、
ルビーに注意されても、
ヴィヴィアンはいつも平気で魔法を使うから、
住民はもう慣れっこ。
そんなに気にすることないわよ。
とサラが言った。


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じゃあエド、
とりあえずあなたを
常春の国に送ってあげましょう。


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シモーヌが呪文を唱えると、
薄い煙がたちのぼり、
エドは元のフィギアの姿に戻ったように見えた。


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このフィギアは。

精霊の元の体だから大事にしてね。
壊したりすると、精霊が戻れなくなるから。

なるほど、
精霊が抜け出しても元の器は残る。
兵士たちのフィギアと同じなんですね。


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私はパリのアンティークのお店に戻る。
貝殻を金庫に保管して、お店の仕事を終えたら、
またみすずの家に行って、
ディアナたちに鹿せんべいを渡してから、
常春の国に行ってみるつもり。
それでサラ、
もしよかったら。

先に常春の国に行って
エドの話を聞いてあげてほしい、
っていうんでしょう。

よくわかったわね。

なぜかそんな普通の展開になる気がしたの。
いいわよ。
マークさんもいらっしゃる?

はい。お供します。
馬の姿でも、同じサイズのフィギアの
精霊仲間だと思うと、他人事とは思えない。
とマークは言った。


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シモーヌが立ち去った後、
関係者はマンゴー亭で話し合っている。

ジャンさん。そのエドっていう馬のフィギアの
元の持ち主のことはわかる?

いえ、オークションで入手したので。
でも主催者に聞けば何かわかるかな。
今度会ったら聞いてみますよ。
とジャンが言った。

お願いね。

それからサラはルビーに、
船の旅やマーレのいた島の話などを
かいつまんで伝えた。

ハリーさんにも話しておきたかったけど。

わかったわ。
アイスやヴィヴィアンは元気なのね。
ハリーに会ったら伝えとく。


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サラはバー・デジャの門番をしている
ヨシフにも話しかけている。

あなたたちとクックドゥーとは、
魔術劇場で寝泊まりしてるんでしょう。

はい、そういえば最近見かけませんが。
家事をしてくれているデュアンが
気にしてました。

あの人、海の世界で航海してるの。
しばらく戻ってこないかも。

そーなんですね。
みんなにも伝えておきます。


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サラとマークは、
お土産の肉まんを買い込むと広場を去っていった。

サラたち、常春の国に行ったんですか。
いいなあ。

佳奈は長期休暇取ったばかりでしょ。
と言われている。



解説)
続きます。
Posted at 20:06 in n/a | WriteBacks (0) | Edit
March 2026
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