Oct 22, 2026
ラミーを連れて

サラとラミーが広場に着くと、
先に来ていたシベールたちに出会った。

ほう。新顔を連れているな。
このあたりでアイスを見なかった?
アイスなら、
アフリカのホテルの裏の広場で出会ったぞ。
ヴィヴィアンと一緒だった。
二人ともホテルにいるのね。
どうもありがと。
あ、この人はラミーっていうの。
今急いでるから、また今度ね。

サラたちは立ち去っていった。
なんだなんだ。
久しぶりに会ったのに愛想がないな。
あのラミーって子は
人間じゃなかったな。
サラは顔が広いからなあ。

おやエレナじゃないか。
今年のハロウィーン祭りには、
幽霊が来てるって聞いたけど、
見かけたかい?
仮装してる人もいるから
紛らわしくて見分けがつかないの。
それに人間にも幽霊の姿が
見えるひとと見えない人がいるみたい。
私たち宇宙人にとっても、
同じみたいだわ。

時間は矢のように流れて、
サラとラミーは、
アフリカのホテルにやってきた。
リンリンが挨拶している。
アイスとヴィヴィアンは?
ヴィヴィアンさんがお泊まりの
お部屋にいらっしゃいます。
ケイさんとジェイソンさんは
湯上がりの散歩にお出かけです。
ジェイソンやケイも
ホテルに来てるなんて珍しいわね。

二人はヴィヴィアンの泊まっている部屋まで
案内してもらった。
今日は千客万来ね。
とヴィヴィアンが言った。
そちらの方は初めてお目にかかるわね。
とアイスが言った。
私はラミー。メイヴの娘よ。
あなた方がアイスとヴィヴィアンね。
私を見つけてくれたお礼を言いたくて、
サラに連れてきてもらったの。

本当にありがとう。
あなた方が頭蓋骨の私を見つけて、
父の元に届けてくれなかったら、
ずっと海の底でこの先、何千年、
何万年と過ごしていたかもしれなかった。
沈没船に住み着いたタコが
周りの沈没船から好みの備品を
集めていたバッグに中にあったの。
そのタコの子供を逃してやったお礼に
親のタコがそのバッグをくれたのよ。
とアイスが言った。
私がその頭蓋骨を見た時、
なぜかメイヴの顔をくっきり思い出したのよ。
これはメイヴに関係のあるものだと思って、
ジゾックスの連中がメイヴの封印を解いた時のように、
その頭蓋骨、つまりあなたにジゾックスの紋様を見せて、
森林公園でメイヴを呼び出して渡したわけ。
とヴィヴィアンが言った。
選ばれたツノあるものが、
メイヴを呼び出す依代になっていることを、
あなたたちは理解していたのね。
ジゾックスに伝わる伝承にも、
そんな一節があったそうだし、
そういうことになるわね。
でも今のあなたにはツノがないのが不思議。

ラミーは立ち上がった。
この顔は仮の姿なの。

ラミーが呪文を唱えると、
ラミーの頭が変化した。
これが私の本当の姿よ。
父のメイヴに似てるでしょう。
私はメイヴを直接見たことがないけど、
メメにも似てるわね。
とサラは言っている。
解説)
続きます。