Oct 23, 2026
ホテルでの会話

ラミーとの会話は続いていた。
メイヴは自分のことを
魔王って呼んでいたけど、
あなたたちは、基本的には
人の夢に出てくる夢食いじゃないの?
夢に現れることもあるという意味では
似ているかもしれないけれど、
夢食いというのは、
異世界から夢に出てくるものたちの
総称でしょう。
父や私が活躍していた頃は
そんな名前で呼ばれたことはなかった。

そういえば、メイヴは、
太古の昔には様々な名前で呼ばれて、
人々に崇められていたって言ってたわね。

ラミーは呪文を唱えて
古い祭壇の前に親子のいる情景を映し出した。

私たちは色々な人の願いを聞いてあげていたの。
創造より破壊であることが多かったけれど。

そこに湯上がりの散歩から
ケイとジェイソンが帰ってきた。
いい湯でしたよ。
おや、お客様ですか。

二人がサラの部屋の同居人だと
自己紹介すると、ラミーも
自己紹介して言った。
するとあなたたちがずっと
メーメのお世話をしてくれていたのね。
お世話なんていうほどのことじゃないですよ。
メメは、いつも机の下に蹲っていましたし。
ラミーさんは、メメの元の飼い主で、
メメを引き取っていかれるんですか。

引き取りたいところだけれど、
もうあなたたちに懐いているみたいだから、
別れるのは辛いでしょう。
元気でいてくれればいいから、
今のままで構わないわ。
私はたまに会いに行くし、何かあった時には、
メーメに声をかけてくれれば駆けつけるから。
さっき話の途中だったけど、
あなたたち親子は大昔に破壊活動をしてたのね。
いろんな名前で呼ばれていたっていうけど、
例えばあなたは?
とアイスが尋ねた。
ラミアとも呼ばれていた。
でも私がやってないことなども
尾鰭がついて伝承になったの。
ラミアって神話に出てくる
怪物じゃなかったっけ。

しばらくの歓談の時がすぎて、
ホテルの部屋が一部屋だけ空いてたので、
ジェイソンがホテルに泊まることになり、
アイスたちは広場に戻ることになった。
せっかくの機会だから、
ヴィヴィアンの父親のハリーにも会っていかない?
彼は魔族でリーダーみたいに慕われている人。
ハリーは魔術劇場のあるマーレの島にいるのよ。
とアイスが言っている。
マーレの島?
なんだか聞き覚えがあるわ。
そこにはマーレっていう住人が住んでいるの。
住人って言っても人間じゃなく、精霊みたいなものかな。
そういえばさっき話した
あなたの頭蓋骨の入っていたバッグも、
その島の近海に潜った時にタコからもらったのよ。
聞き覚えがあるっていうことは、
あなたは大昔にその島で捕まって殺されて、
頭蓋骨だけ残されて、船で運ばれている時に
船が沈没したのかもしれないわね。
すごい想像力ね。
とラミーが言っている。

ヴィヴィアンとジェイソンは
ホテルの喫茶室に来ていた。
みんな帰っちゃいましたね。
ハロウィーン祭りの最中だから忙しいのか、
それとも気を利かせてくれたのか。
でもこれで、
これで二人で水入らずの時が過ごせるわね。
とヴィヴィアンが言っている。
解説)
続きます。