Mar 17, 2005

ただの零細な消費者

1960年代、いわゆる「太田ラッパ」の頃、わたしは全国金属の組合員だった。振り返って、私が組織労働者だった時期はきわめて短く、たんに「搾取される個人」である期間のほうがわたしの人生のほとんどをしめる。「搾取」などといえば、今は顔をしかめられるほど、全てが小経営者ばやりで、孤立すればするほど、友人、隣人からもその気配をさとらされるほど、事態は見分けがたくなっている。太田ラッパの頃は天真爛漫に教科書どおりだった。顕在的には何の意味も見出せない。しかしである。あの20代の数年間の聴覚に養われたものの残滓、それは、根こぎにされた大木の周辺にやがてひこばえが見つかるようなものかもしれない。…
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