Jan 29, 2007

まだ子ども猫の死骸も日向ぼこ

4,5日前のことだが、ご近所から電話をもらって、オタクの猫は元気?ときかれた。ふたりとも日向ぼっこしてのびてるけど、と返事をした。電話の話だと、近くの道端に猫が死んでいて、オタクの子に似ている、というわけだった。電話の奥さんと現場に駆けつけた。まだおとなになりきれていない、灰色っぽい猫が口を少し開いて横向きに手足を投げ出し、いつかうちで死んだ子と同じ姿勢で死んでいた。体中の毛がぬれてどんな色の猫かよく判断が付かなかった。まだこどもね、かわいそうに、濡れて凍えたのね、やせてるね、車じゃないらしい、どこにも傷はないもの。電話をくれた奥さんが家に帰って市役所に電話したところ、保健所にかけるように言われて、午後2時ごろ引き取りにいくからと、現場の位置を詳しく聞かれたそうだ。奥さんの住所も教え、何もしないでそのままにして置いてください、と指示されたと、古タオルでもかけて置こうか、と言ったわたしを制止した。3時過ぎにまた二人で見に行ったら、もう跡形もなく、引き取られていた。奥さんが塩を一つまみ草の上に撒いて、手を合わせたので、わたしも一緒に手を合わせた。うちへ帰ると、上と下の日当たりのいいガラス戸のそばにふたりとものびていた。
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Jan 16, 2007

それから西へ、そしてさらに南へ

 ――みなさん、ジャンヌに言及していますが、わたしは断然「南へのバラード」ですね。極言すればこの一篇があればこの詩集はじゅうぶんだとさえいえるとおもいますね。
 上記の引用は一昨年8月に出版した『ジャンヌの涙』についてある人からいただいたはがきの一節。それをいま引用したのは、この1年あまり、「ジャンヌ、ジャンヌ」で暮らしすぎたようだと、気がついたからだ。残りの時間をどう生きるか、を考えるとき、ようやく見えてきた一すじがあって、そのイメージはわたしをとても落ち着かせてくれる。
 私は両親が農家の出身なので(一度確かめに両方の土地を訪れたことがあり、その経験が私に断定的な言い方をさせてくれる)、自分が定住型だと思っていた。今居る場所に落ち着けないことは恥ずかしいことだと、ひそかに思っていた。だが、両親の親たちがその土地に定住していたほどには、じぶんは定住すべき場所にいるわけではないと最近何となく感づくようになった。父母が動いたのだった。自分も動いていっていいのだ、その時自分の精神が活性化し、別の自分が表れて来るかもしれない。見えていなかったものがきっと見えるだろう。
 「南へのバラード」は詩誌『ミッドナイトプレス』2004年夏号に掲載された作品で、そのモチーフにはモデルがある。そしてそのモチーフは自分の6歳の時の戦争体験とどこかでつながっている感じがする。残りの時間のなかで何かを分かろうとすれば、もうテーマは出揃っているはず、ぐずぐずじっとしていてはダメ。
 一日じゅう一人で居ると、ふと「ジャンヌ、ジャンヌ」という声が聞こえる。ドンレミイ村で毎日のように聞こえたという声は、ひとり幼いジャンヌにでなくても、瞬時に時を超え、はるか21世紀になってもやってくる。伝説はいくどとなく否定され、いくどとなく蘇る。

 九分通り癒えてカイロを捨てにけり  かおる
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Jan 09, 2007

新年おめでとうございます

 今年は年初の休暇が長かったので、「実家」のがわからすると、負担が大きかった。30,40代の現役勤労層はずっとオーバーワーク続きなのを目にしているので、久しぶりにゆっくり骨休めが出来た年初だったかもしれないから、老齢家庭の多少の負担増は致し方ないのかもしれない。だが正直言って、自分のことは全て後回しになる感じ、これは小泉内閣の弱小消費者へのよりかかりがいよいよ来たなと、なんだか空元気を強いられる正月だった。いつまでも息子、娘世代が心配な60,70代の退職世代のお父さんお母さん、ゆったりした老後像が次第にぼやけてきているお祖父さん、お祖母さんに、お疲れさまと言いたい9日目である。サーてそろそろ年賀状の返事でも書こうかなと思えば、もう気が抜けている。アー疲れたと、まずは静まり返った家の中で、ぐだぐだするのがいちばん。でもこうもしていられない、去年から持ち越した仕事を終えなければと、思うよりはやくもう肩が凝っている。

松取るや猪の気もからっぽに  かおる
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