Apr 30, 2011

老人が自分の主義主張を

熱心に迷いなく主張するのはあまり美しくない、とバスを待つ行列に並んでいて思った。きっかけは祝日の夕方、黒いスーツをきちんと着て、身だしなみにすきのない一人の男性の手に日本国旗(とわかる)がさおに巻きつけてしっかり握られているのを見かけたとき。信念に迷いがないといったその様子は、老人にしてみれば、今までの自分の生きかたを誇りたいのだろう。だがその姿はどう見ても美しいとは感じられず、こわいな、としか思えなかった。老兵は消え去るのみ、と言い残して去ったのは、厚木飛行場にコーンパイプをくわえて軍用機から降り立ったマカッサー元帥で、新聞で見て、こわいなと思ったのは6歳の目だった。そこには勝利者の威厳のようなものがあった。数十年後に解任されて日本を去るときには、その威厳は消えていたが、大人になったわたしはそれでもなにか美しさを感じたのだった。ある時間を生きた人間の姿といったようなものかも。日本の市民の老人、あなたはよい人生を生きたのですか?未だ眼が覚めていないのではないですか?残りの時間をよく生きたいと思っている自分は、肩の力を抜いて黙って過ごしたいと思った。
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Apr 20, 2011

良い季節になりました

愛知県春日井市に住む次兄が17日(日)の夕方、亡くなりました。テレビで阪神・中日戦を観戦中に発作が起き、救急車で運ばれて3時間ほどだったそうです。私はちょうど西荻窪の「数寄和」さんで朗読をしていました。携帯を切っていたので、翌朝まで知りませんでした。次兄は77歳で、私より5歳上です。ひとりになってから、何かと心配をかけていました。昨秋、花椿賞をいただいたことをとてもよろこんでくれたので、兄のためにもありがたかったと思います。
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Apr 09, 2011

La Voix des Poètes 詩人の声 第624回

有働の15回目の詩を読む会は、西荻窪「数寄和」で4月17日(日)午後4時半から1時間の予定で開きます。詩集『幻影の足』21篇を最初から読んでいきますが、最後の1篇は、最近詩誌に発表した短い詩2篇に置き換えて読み、これからの作品活動を模索します。 天童大人さんプロデュースのこのシリーズ、今回は掛け軸など日本画の表装をなさっていらっしゃる老舗「数寄和」さんの店舗を日曜日の早めの夕方に使わせていただきます。午後4時開場、4時半開演。 JR中央線西荻窪駅下車北口駅前通りを左へ約8分歩き。善福寺川に向かう商店街の左側です。 東京都杉並区西荻北3-42-17 「数寄和」℡03-3390-1155 www.sukiwa.net でお確かめください。料金予約2500円、当日2800円、学割1500円。
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