Dec 07, 2010

はや12月です

12月3日に京橋のギャルリ東京ユマニテで受賞記念の朗読をしました。11人のお客様というこじんまりした集まりでした。終了後、向かいの明治屋地下のビヤホールで乾杯をしていただきました。ご出席の皆さま、ありがとうございました。これで、とほっとしています。これから、とちょっとどきどきしています。
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Nov 30, 2010

第28回現代詩花椿賞の贈賞式がありました

11月26日(金)夕方6時から、東京銀座中央通りのラウンジファロ資生堂で式と記念パーティーがありました。前田新造資生堂社長の挨拶のあと、選考委員座長の平田俊子さんから選考経過報告、選考委員の八木忠栄さんから有働の詩についてのスピーチがありました。どちらもシビヤな批評の混じる印象に残る内容でした。藤井貞和さん、阿部日奈子さんの選評と合わせて、「花椿」12月号に掲載されていますのでごらんになってください。4人の選考委員の任期は4年で交代するとのことで、来年から高貝弘也氏が八木忠栄氏に代わられるとのことです。
平田さん、八木さんのお話の内容はのちほどここでも紹介させて頂きたいと思います。
今はここに、原稿が用意され、式のプログラムにも白石かずこさんの祝辞のあとに予定されていて読まれなかった鈴木志郎康さんのお言葉と、有働のお礼の言葉を写したいと思います:

 有働薫さん 第28回現代詩花椿賞受賞おめでとうございます。 本当によかったですね。五十年前の早稲田大学のフランス文学専攻の同窓生として、また『雪柳さん』からの詩集の読者としてとても嬉しいです。この受賞でこれまでに書いてきた詩にも光が当たって輝いてくるように思えます。五十年前の有働さんはわたしには気が強くちょっと反抗的なきりっとした少女という印象でした。今度の詩集『幻影の足』の「豊坂」という詩の、坂道をローラースケートで滑り降りていく少女がそのまま大学生になったという印象でした。その少女が一途に詩を書き続けてきたわけですね。『幻影の足』を読んで、有働さんの「幻影の足」は詩を目指した少女の一途な心なのだと思いました。  二年前に、詩集『雪柳さん』を読んだ時に、詩を書くことで生命感を取り戻して、その言葉で生活を支えている人の存在を感じたのですが、その後の詩集の『SuryaスーリャSurya』や『ジャンヌの涙』を読んで、口幅ったい言い方ですが、有働さんは詩人として成長したな、と思いました。詩の言葉がご自分の行動や感性や幻想な どを自在に語るようになり、とりわけジャンヌ・ダルクに寄せる思いから「処女の純粋無垢な光」の永遠性を語る言葉を獲得したと思いました。今度の詩集『幻影の足』は、そのいろいろな言葉のあり方が実を結んだのですね。現在、詩を書く言葉が個人性をなかなか越えられませんが、有働さんの詩の言葉には、そこを越えていくように感じられるところがあって、これから書かれる詩が楽しみです。
鈴木 志郎康

受賞のことば  2010年11月26日   有働薫
 私にとりまして生涯最大のビッグイベントをお与えくださいました資生堂社長前田新造さま、選考委員のみなさま、『花椿』編集室のみなさま、詩集を編集出版してくださった思潮社の方々、長年にわたって支えてくださった先輩、友人、家族の皆様、そして今夜お集まりくださった心あるみなさまがたに心から感謝を申し上げます。もう23年の昔になりますが、48歳で第1詩集を出版していらい6冊の詩集を発表してまいりまして、今年ようやく、詩を書くものの憧れである現代詩花椿賞を与えられ、今、うれしい気持ちと、不安な気持ちが入り混じっております。この1週間はこの大きな賞に値する才能ある詩人なのだと、自己暗示をかけて過ごしました。先日早稲田大学仏文科のクラス会があり、皆さん年齢を重ねてはいるものの、はればれとした表情でした。後日、手術後のご回復期のためお見えにならなかった同窓の鈴木志郎康氏をお世話役の幾代さんとお訪ねしました。ご経過もよく、静かにお過ごしでした。本日のために身に余るお言葉をいただくことができ、セルビアの授賞式からお帰りになったばかりの白石さんにもあわせて心から感謝いたします。同窓会をきっかけに世代というものを強く意識しました。終戦の年に小学1年、戦後の混乱期でしたが子どもにとっては外側からの拘束のゆるい、はからずも自由な時代でした。父母の労苦に庇護されて、何がしたいかを希望を持って問うことができ、自己の精神を肥やすことができました。今回選考委員の皆様が私より若い年齢でいらっしゃることに驚きましたが、私どもの世代の恵まれかたを、いままできちんと伝えてきたかが気にかかります。考えを口に出さない気質はなかなか抜けませんが、腹からの本音の声を伝える勇気を持つことこそ皆様のご好意に報いる、自分がするべき唯一のことではないかと思います。70代はよい年代だと聞きます、誠心、詩作にはげみたいと思います。ありがとうございました。
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Oct 10, 2010

repure展が開かれています

この3連休に杉並区善福寺公園そばの「葉月ホールハウス」で詩誌「repure」の10号発刊を機会にそのラインアップにメンバーたちの手作りの詩稿や詩集を添えて展示と催しの会が開かれています。昨日は朗読会がありました。今日は作品合評会があります。雨が上がって緑が眺めたくなったら、詩を1篇持って、公園を散歩がてら寄ってみてください。午後2時~5時。オーナーの岩河さんの電話は03-5310-3546です。
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Oct 03, 2010

10月に入って

季節が穏やかに優しくなってきました。まだ驚くような空の澄み渡りはありませんが、夕方坂を降りかけたようなとき、どこからか木犀の香りがして、ふと立ち止まってしまいます。千葉県の房総半島の真ん中あたりに住んでいる弟に電話をすると、この夏は犬がずいぶん死んだよと、私の老猫をも気遣ってくれました。地面に近く暮らしている小動物に、今年の夏はあまりにも厳しかったです。わたしの老猫スーちゃんはどうやらようやく生き延びて、今は一日中うつらうつらしています。でもなんとなくもうあまり長くは生きないような気がして、一日一日が穏やかに過ごせればと思っています。
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Sep 19, 2010

『幻影の足』に現代詩花椿賞が与えられました

9月16日夕刻、『花椿』編集委員会から今年度の花椿賞に決定した旨、お電話をいただきました。ちょうど町田小田急デパートの工芸サロンでの辻憲さんの作品展の直後で、辻さんにお手紙を書いている最中でした。今回の詩集は、前回のブログにも書きましたが、本人の有働もびっくりするほど、よかったとのお返事を数多くいただいていました。表紙にお借りした辻さんのメゾチント(わたしがエッチングというと、画廊の支配人がエッチングとメゾチントとの違いを詳しく説明してくださったばかりです)の雰囲気が本を手に取る人に深い夢想を呼び起こすようでした。実は以前に辻さんの挿画で詩集を出された井川博年さんが、辻さんに絵をお借りすると良いことがあるよ、と予言されていたのが、的中したのです。本当にラッキーです。第1詩集から23年の年月が流れています。わたしはそのあいだに翻訳詩集をいくつか出していますので、これだけの(気の遠くなるような)時間がかかったと思うのですが、よく耐えたな、と、マラソンの有森さんのように自分をちょっぴりほめてあげました。今年の選考委員は八木忠栄、藤井貞和、平田俊子、阿部日奈子の4氏とうかがいました。『幻影の足』を選んでくださってありがとうございます。
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Aug 27, 2010

カミソリ少女と身熱

5月末に出版した『幻影の足』について、ここで2つの詩誌で書評をいただきました。1つは竹内敏喜さんにより「異端とは突出すること」と題する『現代詩手帖』9月号、もうひとつは中本道代さんにより「情熱の系譜」と題する『交野が原』69号です。2つの書評に共通するのはタイトルにもある異端論です。竹内論はジャンヌ・ダルクを例とするカミソリ的な少女の突出性を、中本論では、1回限りを生きる身体の熱について、それを「身熱(みねつ)」と呼んで論じられています。本人の有働としては、お二人とも同じところに着目されて、それぞれの書き方で論じてくださっているとの感想を持ちました。さらに、詩は書いた本人を出て、詩として存在するのだな、という漠然とした気持ちも持ちました。
今回の詩集については、荒井隆明さんや中西弘貴さんから行き届いた分析を含むご読解をいただき、また鋭い1文を乗せたおはがきもお寄せいただいています。ネット上でもコメントをいただき、ありがとうございます。
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Aug 15, 2010

終戦記念日に

朝、テレビの6チャンネルで65年前の今日正午にラジオ放送された天皇の終戦諮勅の全文の録音が放送された。65年前疎開先の母方の伯父の許で聞いた時は6歳の夏で、意味はまったく分からず、独特の声の音調が耳に残っただけだった。従姉のお姉さんたちが泣いていたので、深刻な事態なのだろうと漠然と感じたに過ぎなかった。今日、テレビで全文を聴いて、いやな印象はなかった。ああそういうことか、と納得はできたが、その前後の耐えがたきこと、忍びがたきことをだんだん知るにつれて、 その1ヶ月足らず前に自分の身に起こったことも思い合わせて、 戦争で無傷だった人はいないと思った。65年間戦争をしなかったというが、傷が深すぎて、もうできなかったのが事実だろう。
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Jul 26, 2010

7月最後の週になりました

今朝になって、わずかですが空気がひんやりしたように感じられました。梅雨明けからほぼ10日切れ目のなかった蒸し風呂状態から、ようやく人心地を取り戻しました。明け方は寝苦しくて目が覚めますが、年寄りの猫もいつも夜明けに鳴き騒ぐので、同病相哀れんでいます。
財部鳥子さんの小さくてきれいな詩誌『鶺鴒通信』に詩を1篇送りました。先輩詩人からお声をかけていただくことほど、うれしいことはありません。財部さんは以前『風信子』というしゃれた詩誌を発行していらして、そこに呼んでくださったことがあります。年賀状にあなたの詩には匂いがありますと書き添えてくださったこともあり、そういった心遣いが、この、詩を書くものの誰でもが耐えているおぼつかない詩の行脚にどれほどの救いとなっていることか。振り返って、自分は後輩の詩にそれほど力を尽くしてあげたことがあるだろうかと反省させられています。「セキレイ通信」に送った詩の中に、青春時代の大先輩である佐藤秀樹さんの詩の2行を引用させていただきましたが、佐藤さんの詩とは似ていないグロなものになってしまいました。
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Jul 13, 2010

梅雨明け間近かです

テレビの天気予報で、週末には梅雨が明けるでしょうといっています。17日からの3連休には梅雨明けの強い日差しが射すことでしょう。昨夏に高齢で亡くなった母の墓参に行く予定です。
今度の詩集について、2誌で書評をいただきました。好意的なご意見で、うれしいです。ネットでもいくつか書いてくださいました。ありがとうございます。
これからどう書いていくか、考えています。次男が4年間のアパート生活を切り上げて戻ってきて、家の中はまだ、ダンボールの山です。捨てなさいと言っても、通勤時間が劇的にふくらんで、捨ててもいいものと、とって置きたいものをより分ける時間が無いようです。いずれ再び独立するまでしばらくの間家の2階と下をわけて生活しようと思います。部屋の整理で自分の荷物もいろいろ出てきて、捨てるのに勇気が要りますが捨てないと暮らしのスペースが取れません。荷物を捨てて身軽になろうとお念仏のように繰り返していたら、バスの中で、もう身の回りを整理して身軽にならなくちゃだめよ、と同年輩の女性たちの話声が聞こえて、みんなそう思っているんだな、そんなに力むことでもなさそうだと少し気が楽になりました。
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Jun 14, 2010

スカイツリー

イトカワの写真をテレビで見ていました。惑星になりそこなった小惑星だそうです。もちろん生命の気配は皆無で、しゃがれたジャガイモのような(巨大な)石ころです。 『幻影の足』の装画をお願いした辻画伯から建設中のスカイツリーのスナップが送信されました。足元から見上げるアングルなので、背の高い生き物を小さい生き物が見上げているような感じで、頂上の帽子のようなワッカがユーモラスです。クレーンの腕が斜めに2本立っていて、でんでんむしの角にそっくりです。空でゆらゆら揺れるかもしれません。春の初めに辻征夫さんを偲ぶ会が浅草のビューホテルであり、窓からスカイツリーが雲をまとって見えていました。あれからまたすこし高くなったかなー。イトカワに着地したハヤブサにしても、空に向って伸びていくスカイツリーにしても、何も将来が見えないような現在の私たちをいくぶんほっとさせてくれています。
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Jun 06, 2010

梅雨入りが遅れています

今朝の天気予報で、ここ数日の快晴の理由を、南からの梅雨前線のせり上がりが遅いためだと解説していました。なんでも、インド洋にある巨大な雲が東に移動するのが遅れていて、いまマレーシアあたりだそうで、太平洋上の日付け変更線まで来ないと、梅雨前線が日本のほうまで上がらないそうです。いずれにせよ、インド洋の雲はゆっくりとは動いているので、あと1週間ぐらいで例年の形になるだろうと。 今日もさわやかな、暑いぐらいの晴れです。
天気予報を聞いていて、ひとつきづいたこと。予報氏がいくども〈25度の夏日〉というので、今度の詩集の作品「セレナード」の〈三十度を超える夏日がきて〉は〈三十度を超える真夏日がきて〉になおさなければいけないなあ、といささか残念です。
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May 31, 2010

5月は今日で終わります

不順ではありましたが、されど5月、今日が最終日。もう2度と戻らない日々を精一杯くらして、よく燃えた後の灰のような気分です。 6月は5月ほど活発ではないけれど、好きな月。近頃は時間の流れに逆らいたい気持ちがすっかりうすれました。それだけ、自分にとっての時間が緩やかになったのでしょう。
時間と自分との折り合いがこんなにうまくつくとは意外です。よかった。ゆっくり流れていく、とつぶやいています。
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May 20, 2010

新詩集『幻影の足』発刊と 詩人の声492回

昨日、できあがった6番目の詩集を手にして、画家の辻憲さんのエッチングを表紙にお借りして雰囲気のある1冊に仕上がったと思いました。これからこの《子》はひとりで歩き始めます。精一杯生きなさい、と母親の感覚です。ここまでお手をお貸しくださいまして、みなさまほんとうにありがとうございます。
発行日の翌日にさっそく読む会をします。以下にお知らせします。どうぞよろしくお願いいたします:

 天童大人プロデュース プロジェクト La Voix des poètes(詩人の聲)No.492
~「目の言葉」から「耳のコトバ」へ~

   有働 薫 新詩集 『幻影の足』
        2010年5月25日発行 思潮社刊 を読む

日時  2010年5月26日(水)開場18:30 開演19:00
場所  ギャルリー東京ユマニテ
    〒104-0031 東京都中央区京橋2-8-18 昭和ビルB1F
    ℡ 03-3562-1305  Fax 03-3562-1306
URL  http://kgs-tokyo.jp/humanite.html
アクセス ・地下鉄銀座線京橋駅 ⑥番出口 明治屋向い スギ薬局
    脇入ル 昭和ビルB1F
     ・JR東京駅八重洲口から徒歩8分
入場料 予約大人2500円 当日大人2800円 学生1500円(学生証提示)
    ご予約はギャルリー東京ユマニテ 又は北十字舎 にお電話又はファックスでお申込み下さい。
お問合せ  北十字舎 TENDO TAIJIN BUREAU
      ℡  03-5982-1834 Fax 03-5982-1797

有働 薫(うどう かおる) 新刊第6詩集 『幻影の足』
 自身のいまを静かに浮かび上がらせるI部と、生の希求を示してゆくII部からなり、その抑えた筆致でこそ、詩人の歩んできた降り積もる時間が声ならぬ声として響いてくる。生きる確かな力を感じさせる1冊。(『現代詩手帖』5月号 スクランブルスクエア欄より)
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Mar 15, 2010

桜の季節になりました

立春を過ぎてから本格的に寒く、正月に新芽を吹き始めていたニオイザクラはすっかり枯れてしまいました。慌てて部屋に取り込み、窓越しの陽に当てていますが、回復してくれるかどうか。春の寸前になって鉢の草を失敗することが多いです。
『幻影の足』21篇を詩集にまとめました。5月はじめに思潮社から発行される予定です。
この詩集で6冊目。7冊目のタイトルもそろそろ頭に浮かんでいます。どこまで行けるか、ちょっと楽しみです。
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Jan 24, 2010

ふらんす堂のホームページ内のコラム《詩人のラブレター》

ふらんす堂の山岡社長のご好意で、同社のホームページ内に《詩人のラブレター》というタイトルの小さなページを持たせていただいて、はや4年、この1月のルネ・シャールで46回になりました。ホームページの衣装が新しくされて《詩人のラブレター》もクリック1つで1回目からすぐに読めるようになりました。試しに第1回目をクリックしてみると、J=M.モルポワの「ときどき小声で」をとりあげています。モルポワ氏にもご無沙汰してしまっているなーと思い、現在彼がどんな詩を書いているかとても知りたくなりました。再婚してルイという可愛い男の子が生れたのでしたが、ルイ君も大きくなったことでしょう。山岡さんは忍耐強く見守ってくださっています。同じホームページの山岡さんの編集ブログに、その回とりあげた詩人の肖像とひとくちコメントをくださっています。そのコメントが秀逸なんです!《ラブレター》の更新前後のブログに載りますので、こちらも合せてご覧ください。今年も新しい詩人を開拓していきたいと思っています。どうぞよろしく!
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Jan 04, 2010

新年おめでとうございます

大晦日の日にふらんす堂の山岡さんから2冊の詩集が送られてきた。 鈴木志郎康『遠い人の声に振り向く』と辻征夫『絵本摩天楼物語』で共に書肆山田刊。鈴木さん57歳、辻さん56歳時の詩集。ずっと以前に山岡さんにお貸ししてあったものらしいが、覚えていない。ともかくしばらく手元に置くことにし、正月に萩原隆『ザシキワラシ考』(編集工房ノア)をじっくり読もうと思っていたのをすこしずらして、この2冊を再読することにした。とても面白かった。最近再読する本がとても味わい深く感じるようになってきている。文句なしに楽しい。本当に美味しいと思う料理を口にしているときのようだ。たべものは何でもかまわなくて、読書のほうが千倍も好き。戦後育ちの性かもしれない。良い正月だった。1月は吉行理恵について書く予定。 春には詩集を出す。 萩原さんの本は読むと共感するところが多い。雑誌『楽市』でのフアンだが、それが本になった。口絵に立派なお屋敷のご自宅の写真が挿し込まれている。こんな家のご当主の文章なのかと、なかば絶望にも襲われるが、なに、文章に貴賎はないぞ、と居直って。 今年も楽しく過ごせそうです。
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