Jun 23, 2007

ルネ・シャール生誕百年

19年前に81歳で亡くなったシャールは今年が生れてから100年目にあたる。日仏学院に映画と講演を聴きに行った。疲れたがよい夜だった。晩年の11年を共に過ごし、死の1年前に結婚した夫人は、今、リル=シュル=ラ=ソルグ市の助役で、シャール記念館の館長として、著作や8ミリ制作と精力的だ。後を、この人に託したんだな、と思った。わたしにとってシャールは、30代にめちゃ私淑した詩人で、分からずながら、『イプノス…』を1冊まるごと訳してみたり、分からなくて情けなくて、身をよじったことも思い出す。山本功の訳が唯一の頼りだった。いま、いくつかの詩とフレーズを自分のお守りにしている。あの頃ちょっとした文学上の「事件」があって、日本でのシャールの普及が抑えられていた。それでも嵯峨さんをはじめ、自由に読んでいる人もいて、大いに啓発された。今回はそんなもろもろが払拭されて、クリアなシャール像が浮かび上がってほしい。昨夜はその予感を強くした。ボードレール、ランボー、シャール、と、8ミリに写っていたソルグ河のように透明で豊かな水流だ。夫人の聡明でシンプルな美しさと共にうれしい。
南原さん、前々回のカエールの訳への書き込みありがとうございます。とても励まされます。
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