Sep 19, 2013

ハイドンの小オペラ「リンフェデルタ・デリューザ」

例によってYu-tubeのバロックオペラ、聞き出したらやめられない、晴れ渡った秋の午前の1時間40分。ローレル+ショーヴァン・アンサンブルの快速運転。切り刻むような硬い弦の音にオーボエとハープシコードが載って、歌手の歌いだしのきっかけがきりっと決まる清潔感が楽しい2時間。人間たちのドタバタ・ハチャメチャが最後にはめでたしめでたしに収束する。登場人物たちがこぞってくそ真面目なだけに、シリアス感も大。ハイドンのオペラとは信じられない。ローレルは劇が始まる前に多く映される。「甘い炎」の時の髪はくしゃくしゃ、ズボンはずぼずぼのぼやけた印象は完全に払拭され、きちんと刈った短い髪、縁なしめがねがきらっと光って、シューベルトがもう少し幸福だったらこうだろうと思うような、きりっとした表情がすばらしい。ショーバンが弦を鋭くまとめる。このコンビ、現在最高だと思う。ああ、楽しかった、また明日聞いてしまいそう。
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