Nov 04, 2015

榎本櫻湖のMETAMUSIK

11月3日(火)文化の日、よいお天気の夕方、三軒茶屋の「四軒茶屋」に榎本さんの詩の朗読を聴きに行く。最後から行くと、尾崎豊の歌を熱唱する、茶のビロードのロングスカートを引きずりながらの異形の演奏、これはいわゆるアンコールに当たる。本プログラムの各楽器の演奏家たちとの競演も決して堅苦しいものではなく、METAMUSIK=超音楽と名付けての意気込みも和気藹々としている。30歳になろうかという若者たちのさりげない競演で6時から2時間半を飽きさせない。若い世代は静かだ。私はこの店のオーナー出町考平のピアノとの競演がパッチリしていて好きだった。ほかにアルトサックス小西遼、サウンドプロセス(エレクトロニク)向啓介。METAというからには、詩=人の声=意味による超作品、つまり既成の曲を振り向かない、瞬時の名の無い音楽の身軽さがうれしかった。榎本はこの日のために書き下ろして1冊の詩集を用意しており、詩集定価800円がこの日のプログラムであり、このやり方に好感するが謹呈のスリップに赤印が押してあるのに苦笑する。テクストは久しぶりに見る旧漢字である。異形のわりに作品はいつものように端正でそこが榎本詩の真正なところ、若い世代の余裕感がうらやましくなる。小西はサックスのほかにフルートやピアニカなども用い、マイクを通してアンプに電気的に音を貯蓄して伸延感をコントロールする、瞬時性とは背反するような表現も取り込んで飽きさせない、サービスのよさが花まるだった。
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